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スコットランド代表来日!W杯の日本戦先発12名を含む27名で803キャップの本気のメンバー

斉藤健仁スポーツライター
スコットランドは今年のシックスネーションズでも2勝3敗(4位)と健闘した(写真:ロイター/アフロ)

6月18日、25日に『リポビタンDチャレンジカップ2016』でラグビー日本代表と対戦するスコットランド代表の来日メンバー27名が発表された。すでにスコットランド代表選手たちは12日に来日、今日(13日)から早速、練習をはじめている。

◇27名の総キャップは803!

2015年ワールドカップ(以下W杯)でベスト8に入り、今年のシックスネーションズでも引き続いて調子は良く、2勝3敗と健闘し4位に入ったスコットランド代表。今回来日したメンバーで、W杯の日本戦に先発していた選手は12人で、27名の総キャップ数は803となった。

FWはLOのグレイ兄弟や、2015年はハイランダーズでスーパーラグビー優勝メンバーとなったFLハーディー、BKではキャプテンで正確なキックの持ち主であるSHレイドロー、今年のシックスネーションズ(6カ国対抗)の最優秀選手に輝いた世界最高峰のFBであるホッグなど主力級が揃った。

ただ当初のスコッドからは、昨年のW杯の主力だったSOフィン・ラッセルはケガのために来日せず、ストーマーズ(南アフリカ)でプレーする、唯一のノンキャップのCTBジョーンズがメンバー入り。他にはW杯に出場していたWTBティム・ヴィサーもケガをしたため、104キャップのベテランWTBラモントがメンバーに入った。

◇「気候面では難しい試合に」(コッターHC)

ニュージーランド出身のバーン・コッター ヘッドコーチは、公式HPで日本ツアーのセレクションについて「シックスネーションズに続いて、準備はできている。日本で戦うのが初めてであり、気候面では難しい試合になると思っているが、そこで結果を出さないといけない。レイドローとピアゴスの2人のSHには信頼を置いているし、グレイ兄弟もステップアップしている。HOは経験のある選手を選んだ」とコメントしている。

2019年のワールドカップの開催地でもある日本でのテストマッチであり、さらに来年5月にはワールドカップの組み合わせ抽選も行われるため、スコットランド代表にとっても負けられない戦いであり、本気のメンバーで来日したというわけだ。

日本代表にとってはスクラム、ラインアウトといったセットプレー、そしてFWの近場でどこまで対等に戦えることができるかが、まず焦点となろう。またSHレイドローの正確なプレースキックもあり、BKへの展開力もある。ファンの声援と気候を味方に、しっかりとしたディフェンスで、なるべく失点も抑えたいところ。

ラグビー日本代表は2015年のW杯で唯一負けた相手に、ホームでリベンジを果たすことができるか。

◇スコットランド代表来日メンバー

(ポジション、名前、キャップ数、生年月日、身長cm/体重kg)

☆2015年W杯 対日本戦 先発

★2015年W杯 対日本戦 途中出場

※上記以外の2015年W杯メンバー

FW:15人

PRアラスダー・ディキンソン(57、1983/9/11、185/111)☆

PRウィレム・ネル(13、1986/4/30、180/120)☆

PRローリー・サザランド(1、1992/8/24、183/110)

PRマリー・ロウ(32、1984/11/28、193/123)

HOロス・フォード(99、1984/4/23、186 /113)☆

HOフレイザー・ブラウン(15、1989/6/20、183/ 103)★

HOスチュアート・マキナリー(7、1990/8/9、191/105)※

LOジョニー・グレイ(23、1994/3/14、198/ 119)☆

LOリッチー・グレイ(53、1989/8/24、207/ 126)★

LOティム・スウィンソン(22、1987/2/17、193/ 116)※

FLジョン・バークリー(50、1986/9/24、190/102)

FLジョン・ハーディ(10、1988/7/27、183/103)☆

FL/NO8デイビッド・デントン(34、1990/2/5、196/114)☆

FL/NO8ライアン・ウィルソン(18、1989/5/18、191/105)☆

FL/NO8ジョシュ・ストラウス(8、1986/10/23、193/ 114)★

BK:12名

SHグレイグ・レイドロー (51、1985/10/12、175 80)☆◎主将 

SHヘンリー・ピアゴス (17、1989/7/9 、178/80)※

SOルーリー・ジャクソン(28、1988/2/12 、182/86)

SO/CTBピーター・ホーン(18、1989/10/5、183/ 92)★

CTBヒュー・ジョーンズ(0、1993/12/17、186/ 96)

CTBマット・スコット(34、1990/9/30、186/101)☆

CTB/WTB/FB ダンカン・テイラー(17、1989/9/5 、191/ 98)

WTB/CTBショーン・ラモント(104、1981/1/15、188/105)☆

WTBトミー・シーモア(27、1988/7/1 、183/ 95)☆

WTBデイミアン・ホイランド(1、1994/1/11、178/85)

WTB/FBショーン・メイトランド(21、1988/9/14、188/101)※

FBスチュアート・ホッグ(43、1992/6/24、180/93)☆

◇スコットランド対日本の歴史

※ノンキャップ試合(スコットランド協会発表)

1976年 スコットランドXV対日本 34-9(@マレーフィールド)※

1977年 日本対スコットランドXV 9-74(@国立)※

1986年 スコットランドXV対日本 33-18(@マレーフィールド)※

1989年 日本対スコットランドXV 28-24(@秩父宮)※

1991年 スコットランド対日本 47-9(1991年W杯@マレーフィールド)

2003年 スコットランド対日本 32-11(2003年W杯@タウンズヴィル)

2004年 スコットランド対日本 100-8(@スコットランド・パース)

2010年 スコットランドXV対日本選抜 24-5(@マレーフィールド)※

2013年 スコットランド対日本 42-17(@マレーフィールド)

2015年 スコットランド対日本 45-10(2015年W杯@グラスゴー)

◇テレビの放送予定

6月18日(土) 日本対スコットランド 19:20キックオフ

(@愛知・豊田スタジアム) 

日本テレビ(地上波) 19:00~(生中継)

J SPORTS(衛星波) 18:50~(生中継、J SPORTS 3)

6月25日(土) 日本対スコットランド 19:20キックオフ

(@東京・味の素スタジアム)

日本テレビ(地上波) 19:00~(生中継)

J SPORTS(衛星波) 18:50~(生中継、J SPORTS 3)

スポーツライター

ラグビーとサッカーを中心に新聞、雑誌、Web等で執筆。大学(西洋史学専攻)卒業後、印刷会社を経てスポーツライターに。サッカーは「ピッチ外」、ラグビーは「ピッチ内」を中心に取材(エディージャパン全57試合を現地取材)。「高校生スポーツ」「Rugby Japan 365」の記者も務める。「ラグビー『観戦力』が高まる」「ラグビーは頭脳が9割」「高校ラグビーは頭脳が9割」「日本ラグビーの戦術・システムを教えましょう」(4冊とも東邦出版)「世界のサッカー愛称のひみつ」(光文社)「世界最強のGK論」(出版芸術社)など著書多数。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。1975年生まれ。

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