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ジョニデ離婚:デップのアシスタント「アンバーが流出したテキストメッセージは嘘」

猿渡由紀L.A.在住映画ジャーナリスト
離婚騒動の渦中、デンマークでバンドのライブを行ったジョニー・デップ(写真:Splash/アフロ)

米西海岸時間1日(水、)「Entertainment Tonight」が番組内で報道したアンバー・ハードとデップのパーソナルアシスタントのSNSメッセージは虚偽であると、アシスタント本人が反撃した。同番組が入手したそのメッセージは、2014年5月にやりとりされたとされるもので、デップが昔からハードに暴力をふるっていたことを証明する内容だった。しかし、2日(木、)メッセージの送り主であるスティーブン・ドイターズは、TMZ.comに対して、このメッセージは大幅に改ざんされており、デップが彼女に暴力をふるったなどと、自分は一度も言っていないと証言。デップは絶対彼女にDVをしていないと断言する彼は、このメッセージの画面に日付が出ていないのもあやしいとも指摘している。

問題のメッセージは、以下のとおり。

スティーブン:彼が今、あなたにテキストメッセージを送ったと思います。彼は、すごく謝っていて、自分が悪いことをしたとわかっています。彼は良い人になりたいと思っているのです。彼は、今朝、はっきりそう言っていました。僕たちは、今、重要な時を迎えていると思います。

アンバー:イエス。でも、昨日あんなことをされて、どうやって彼のそばにいればいいのか、わからないの。この後も彼と一緒にいられるかどうか、わからない。

スティーブン:彼はとてもあなたに会いたがっています。悲しみで錯乱状態です。

アンバー:彼は、「なぜ俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだ」と思っているの。彼は自分が何をしたのか、それがどれほどひどいことだったのか、まるでわかっていない。それがどこまでひどいことだったのかを、誰かが本当に正直に言ったら、彼はがくぜんとするでしょう。昨日の自分の行動の深刻さを彼がわからないことを、悲しく思う。残念なことに、私はそこで起こったことを、全部、細かく覚えている。

スティーブン:彼はがくぜんとしていましたよ。彼があなたを蹴ったことを言ったら、彼は泣きました。あれは最低でした。彼はわかっています。彼があなたに二度目のテキストメッセージを送った時、僕は彼のそばにいませんでした。彼がそれを僕に読んでくれて、僕は、そのメッセージは良くないと言いました。それで彼は三度目のメッセージを送って、座りながら泣き、その後、ベッドの上で泣きました。彼は、迷える少年なんです。あらゆる手助けを必要としています。彼は反省すべきだし、反省しています。

アンバー:彼にはもう何度もこんなことをされているのよ。東京でも、島でも、ロンドンでも(覚えている?!。)でも、私は離れないできた。彼は良くなるといつも信じてきたから。だけど、3ヶ月ごとに、また同じ状況に立たされるのよ。

ところで、遅まきながら警察に被害届を出すと言っていたハードだが(http://bylines.news.yahoo.co.jp/saruwatariyuki/20160601-00058334/、)考えを変え、出さないことにしたとの報道も出ている。TMZ.comが伝えるところによると、まだ彼を愛しているから、ということらしい。警察に逮捕され、起訴されて、彼を凋落させることはしたくないと言っているそうだ(その一方で、彼女は、彼の最新作『アリス・イン・ワンダーランド2』のプレミアの日にわざわざ離婚届けを出すという、彼のイメージや映画の興行成績に悪い影響を及ぼしかねない行動を取っている。)デップから暴力を受けていたという主張は変えておらず、最新号の「People」誌には、証拠写真を提供している。事件当日に家を訪れた警察は、「ハードにケガもなければ、家が荒らされてもいなかった」と主張しているが、ハード側によると、それは、「警察の中の何人かが休みの日にパートタイムでデップのために警備の仕事をしており、密な関係にあるため、デップのために嘘をついている」とのことだ。

一方、デップは、ヨーロッパ時間2日(木、)バンド“ハリウッド・ヴァンパイアズ”のヨーロッパツアーの最後の地ルーマニアに到着した。昨夜は、デンマークでコンサートを終えた後、バーで地元の人やバーテンダーたちと、飲みながら楽しい会話を交わしていたと、People.comは報道している。ブカレストでのコンサートは日曜日。その後はアメリカに帰国する。

L.A.在住映画ジャーナリスト

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場レポート記事、ハリウッド事情のコラムを、「シュプール」「ハーパース・バザー日本版」「週刊文春」「キネマ旬報」他の雑誌や新聞、Yahoo、東洋経済オンライン、文春オンライン、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米放送映画批評家協会(CCA)、米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。著書に「ウディ・アレン 追放」(文藝春秋社)。

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