マライア・キャリー、大晦日ライブの失態を語る。「あれは私に恥をかかせるチャンスだった」

大晦日のNYライブで大きなミスを起こしたマライア・キャリー(写真:ロイター/アフロ)

大恥をさらしてから1週間、マライア・キャリーが、ついに心境を告白した。

アメリカ時間8日、キャリーは、音声メッセージをツイッターに投稿。新年のカウントダウンに向かって盛り上がるタイムズスクエアでのライブで、リップシンクだったのがばれたり、歌えなくなってしまったりしたアクシデントは(http://bylines.news.yahoo.co.jp/saruwatariyuki/20170102-00066160/)、製作のディック・クラーク・プロダクションズのせいで起こったものだと、あらためて強調している。1分半ほどにおよぶメッセージの内容は、以下のとおり。

大晦日に起こった出来事について、今までちゃんと語ってきませんでした。そのうち、語ると思います。でも、今は、あの日、私が、世界の人々と一緒に祝福するのを楽しみに、明るい気持ちでニューヨークにやってきたのだということを、みなさんに知っていただきたいです。

テクニカル面がきちんとできないプロダクションチームに任せてしまったのは、残念なことでした。彼らは、私たちがコントロールできないその状況を、自分たちに良いように利用しようとしたのです。

騒がしくて、とても寒くて、スモークマシンから煙が出ていて、大勢の人々が祝福をしているタイムズスクエアで、歌手に、イヤーピースが作動せず、自分の声が聞こえない状況で歌えというのは、現実的なことではありません。

彼らは私を妨害したのです。それは、私に恥をかかせるチャンスとなったのです。私の心が傷ついたことは、否定できません。いつか、詳細をお話します。今は、私をサポートしてくださっているファンと、真の友人に、心から感謝します。

私は、メディアやソーシャルメディアから、少し距離を置こうと思います。やるべき仕事はやりますが、今は、ようやく自分のために時間を使い、大事な人と一緒にいて、3月のツアーの準備をするべき時だと思っています。

みなさんのご支援に感謝します。業界の友人、優しい友人、ありがとうございます。あなたたちは、いつも私を支えてくれました。あなたたちがいない人生は、考えられません。あなたたちは、いつだって私にとって大切な存在です。あなたたちのためにまた歌う日が、待ちきれません。

キャリーがこのメッセージを投稿した日の夜には、L.A.で、ゴールデン・グローブ授賞式が行われた。この授賞式中継番組もディック・クラーク・プロダクションズがプロデュースしているのだが、ホストのジミー・ファロンの語りの冒頭で、せりふを書いたプロンプターが作動しなくなるというハプニングがあった。さすがにコメディアンとあって、ファロンはアドリブで乗り切り、その後、再び舞台に上がった時には、「今、マライア・キャリーと電話で話したところです。彼女は、ディック・クラーク・プロダクションズが、わざと僕のトークを妨害したんだと言っています。後で彼女と話し合うつもりです」と言って、笑いを取っている。

立て続けにこのようなトラブルを起こしたとあれば、業界の老舗であるディック・クラーク・プロダクションズの評判にも関わると思えるが(ところで、同社は、昨年11月に中国のワンダグループに買収されている)、キャリーを非難する声は、今も絶えない。

自らも、プロンプターが作動せず困った経験をもつというジェニー・マッカーシーは、ラジオ番組で、「本当にあれは最悪の事態で、彼女がかわいそうになった。でも、彼女が、ディック・クラーク・プロダクションズが視聴率を上げるためにわざとやったんだと言った時は、つい大きな反応してしまったわ。(同社の創設者である)ディック・クラーク氏は(もはや故人で)反論できないから、代わりに私が反論する」と語っている。マッカーシーの夫でミュージシャン/俳優のドニー・ウォルバーグも、「アーティストなら、君がボス、あるいはディーバなんだ。君がやることには、君の顔、君の名前、君の評判がかかっている。誰かに何かを任せて失敗したら、責められるのは自分だよ。歌えなかったのは彼女のせい」と、妻に賛同した。

ディック・クラーク・プロダクションズは、「私たちは、50年以上もライブのTV番組を手がけてきており、アーティストたちと長い関係を築いてきています。私たちが意図的にアーティストの成功を邪魔するなどというのは、名誉毀損であり、まったくもってばかばかしいことです」と声明を発表している。