人は、変わるものなのだ。あのジョージ・クルーニーがパパになるというのだから、驚きではないか。

「ER　緊急治療室」で大ブレイクする前に、一度離婚をしているのだが、その後は取っ替え引っ替え若く美しい女性と交際し、ハリウッドきってのプレイボーイの肩書きを得たのが、この人である。かつては、インタビューで「あなたはいつ結婚するのですか？」と聞かれると「マット（・デイモン）が結婚したらするよ」と答え（デイモンが2005年に結婚してしまうと、もちろんその冗談は使えなくなった）、「子供を欲しいと思いますか？」と聞かれると、「いや、僕は、ブラッド（・ピット）の養子にしてもらおうかなと思っているんだよね」と交わしたりしていたものだ。

しかし、2014年、人権問題を専門とする弁護士という、これまでの恋人とまるで違うタイプのアマル・アラムディンと、出会ってたった１年ほどで結婚。そして今年６月には、男の子と女の子の双子が生まれることになった。

56歳で初めてパパになるということで、ネット上には、祝福の声に加え、「家族みんなでおむつが必要だね」「高校卒業を見られるか？」と言ったような皮肉のコメントも書き込まれたりしている。だが、セレブの中は、歳を取ってからパパになった人が、ほかにもたくさんいるのだ。たとえば、この人たちである。

ジョージ・ルーカス

「スター・ウォーズ」の生みの親は、最初の妻マーシア・グリフィンとの間に３人の養子を育てたが、血の繋がった子を持ったのは2013年６月。当時彼は69歳、２番目の妻メロディ・ホブソンは44歳だった。代理母を雇っての出産で、女の子。エヴェレストと名付けられている。

ブルース・ウィリス

最初の妻デミ・ムーアとの間に生まれた３人の娘は、一番上がもう28歳。だが、再婚相手エマ・ヘミングとの間のふたりの娘は、2012年と2014年に生まれている。下の子エヴリンが生まれた時、ウィリスは59歳だった。

クリント・イーストウッド

オスカー像を５つ持つ彼は、５人の女性との間に７人の子供を持つ。一番下は、1996年に生まれた娘モーガン。当時イーストウッドは66歳。現在日本公開中の「スノーデン」にも出演している俳優スコットは、４番目の子供である。

スティーブ・マーティン

アメリカを代表するコメディアンも、もう71歳。1994年に離婚した最初の妻との間には、子供がいなかった。２度目の結婚は2007年。彼にとっての初めての子供は女の子で、2012年末、マーティンが67歳の時に誕生している。

アレック・ボールドウィン

「恋するベーカリー」（2009）でマーティンと共演したボールドウィンが、２番目の妻ヒラリアとの間にもつ一番上の子は、マーティンの娘とたった１歳違い。夫妻の間には、昨年９月、３人目が生まれている。レオナルドと名付けられた男の子が誕生した時、ボールドウィンは58歳。最初の妻キム・ベイシンガーとの間に生まれたアイルランドは現在21歳で、モデルとして活躍している。

アル・パチーノ

一度も結婚したことはないが、子供は３人いる。演技コーチの恋人との間に生まれた娘と、後に女優の恋人との間に生まれた双子の男女だ。ジェームズとオリヴィアという名の双子は、パチーノが61歳の時に誕生した。

ドナルド・トランプ

リアリティ番組のホスト兼プロデューサーからアメリカの大統領になってしまったビリオネアは、３度結婚しており、子供は５人いる。一番下は、現在の妻メラニアが、2006年３月に生んだ息子バロン。自分にとって３人目の息子が生まれた時、トランプは59歳だった。