ニューヨークのタクシー、Uberに対抗して「Arro」アプリ導入:タクシーはスマホで呼ぶ時代に
ニューヨークのタクシーが「Uber」に対抗して、2015年9月から「Arro」アプリのテストを行っていた。ニューヨークのタクシー7,000台で「Arro」アプリをテストを実施して、ニューヨークの20,000台で展開をしていく。
「Arro」は「Uber」と同じで利用者がスマートフォンでタクシーを配車する。「Uber」への対抗として、ニューヨークのタクシーでは「Arro」を利用しても、常に料金は変わらない「Always Fair Pricing」をウリにしている。「Uber」では大雪やクリスマスなどのハイシーズンには料金が高い。ニューヨークには「Uber」の自動車は約19,000台走っており、毎週ニューヨークだけで25,000人の新規ユーザーがUberのアプリを登録している。
「Arro」の特徴は料金以外は「スマホで簡単にタクシーを呼べる」、「支払いが簡単なこと」と「Uber」とそれほど大きな違いはない。ニューヨークのタクシーの運転手は中南米、カリブやインド、バングラディッシュ系の人が多い。たまにドライバーの英語に難があったり、行先が通じないで困ることや料金を誤魔化されて不愉快な思いをすることもある。そのような不快な思いをしたくない、料金が不安でタクシーには乗りたくないから「Uber」を利用しているという人もいるかもしれない。「Arro」では快適に乗りたいものである。
今後は、サンフランシスコ、シカゴ、ワシントンDC、ボストンのタクシーでも「Arro」を展開していく予定。アメリカには「Arro」を提供するタクシーと「Uber」以外にも、「Way2Ride」や「Lyft」などスマートフォンで呼べるタクシーのサービスがある。ニューヨークは特にタクシーの需要は高いし、ちょっとした移動には便利だ。
アメリカでタクシーはスマートフォンで呼ぶ時代が本格化してきそうだ。これからますますアメリカのタクシー市場は競争が激化してくることだろうが、利用者にとって快適で利便性が高く、安心して乗車できるようになるのであればいいことだ。