Facebook、インドネシアの通信事業者Indosatと提携してスタートアップ支援
インドネシア第2の通信事業者Indosatでは、スタートアップ支援プログラム「Ideabox」を3年前から実施している。2015年10月からインドネシアのFacebookが提供しているスタートアップ支援プログラム「Facebook FbStart program」と提携を行って、インドネシアのスタートアップ支援を共同で行っていくことを明らかにした。「Ideabox」ではスタートアップ企業や若者らにガイドラインや場所、設備を提供してきた。起業家のアイディアから具体的なサービス、商品にしていくための120日間(4か月)のプログラムや企業支援の資金も提供している。今回の提携でもスタートアップ1社につき80,000ドル(約960万円)の支援資金を準備している。
■グローバルに展開できるスタートアップ支援、若者の雇用創出への期待
今回Facebookとの提携によって、インドネシアだけでなくグローバルに活躍できる企業を育成していこうとしている。インドネシアでも多くのスタートアップが登場しているが、それでもインドネシア国内での事業展開がほとんどだ。国外に進出してグローバルに活躍している企業はほとんどない。インドネシアは人口2億5,000万以上で市場も大きいことと英語が得意でないことから、グローバルを視野に入れて事業を展開しようとするスタートアップは少ない。
インドネシアでは若者の失業者が多い。大学を卒業しても就職できない若者が多い。そうなると消費も進まない。国際労働機関(ILO)の推計によるとインドネシア若年層(15-29歳)の失業率は2013年に20%を突破して、現在でも増加しているとのこと。ジョコ大統領になっても景気が良くなったと実感している若者は少ない。
インドネシアでスタートアップが盛んになり、成長することは、同国での若者の雇用創出と経済成長にも大きく貢献することが期待されている。