Yahoo!ニュース

Facebook「災害情報センター」:パリの同時テロで安否確認サービス提供

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:ロイター/アフロ)

2015年11月13日にパリで発生した同時テロを受けて、Facebookはすぐに友人や知人に対して安否確認の情報発信をしたり、友人らの安否確認ができる「Facebook災害時情報センター Paris Terror Attacks」を公開した。

フランスの友人や知人とFacebookでつながっている人は、すでに多くのフランスの友人から「○○さんのパリの同時テロ事件についてでの無事が報告されました」というお知らせを受信した人も多いのではないだろうか。このFacebookのお知らせを契機に、パリの同時テロ事件を初めて知った人もいるかもしれない。

Facebookの安否確認サービス「災害時情報センター」は、災害の影響を受けた地域にいる場合に、友人に自分の無事を報告したり、友人の安否を確認することができる。

Facebookの安否サービスを活用して、フランスに在住のニュージーランド人でFacebookを利用している1,088人の無事が確認されたとニュージーランド外務貿易省は明らかにしている。

Facebookでは、2014年10月から本サービスを提供しており、2015年4月に発生したネパールの大震災の時にも活用された。Facebookは世界で15億人以上が利用しているため、フランス国内だけでなく全世界の友人や知人に安否のお知らせを通知することができる。震災やテロなどで安否確認が必要な時にも、Facebookが世界規模でのプラットフォームとなっている。

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

佐藤仁の最近の記事