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カナダのクライミング教室、4歳の少女を壁に放置して19歳の先生「ながらスマホ」:動画アップされて解雇

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:アフロ)

カナダのバンクーバーにあるスポーツジムFuntopiaで2016年3月に、クライミング(ボルダリング)のクラスで19歳の女性インストラクターが、4歳の少女がクライミングをしている時に、彼女が壁の上で困って泣いているにも関わらず、無視してスマホをいじっていた。

「ながらスマホ」で解雇

動画ではたしかにインストラクターがスマホを見ているのがわかる
動画ではたしかにインストラクターがスマホを見ているのがわかる

そのシーンを少女の母親が動画で撮影して、Facebbokにアップして怒りを露わにしたことから、19歳のインストラクターは解雇された。Funtopiaは子供向けのクライミング指導をウリにしていることから、同社支配人のYasen Nikolov氏は親族に謝罪し、テレビのインタビューでも謝罪していた。

クライミングは危険である。まして生徒はまだ小さな子供である。50秒程度の動画だが、カナダではテレビでもニュースで多く取り上げられていた。動画を見ると、たしかに4歳の少女が壁に放置されたままになっているが、インストラクターは無視してスマホをいじっている。

世界中どこでも仕事中でも気になるスマホ

日本でもバイトや仕事中にスマホをいっじっていることが問題になっていた。先日はJR東日本の山手線の運転手が、電車の運転中にスマホをいじっており、乗客に通報されて問題になった。他にも過去にはバイト中に職場で撮影した不適切が動画や写真をTwitterなどにアップして、バイトを解雇される学生、いわゆる「バカッター」が問題になった時期があった。

今回はクライミングという危険なスポーツで、4歳の生徒の指導をして保護すべき立場にいるはずのインストラクターが「ながらスマホ」をしていたので、大きなニュースとして報じられていた。さらに海外でも日本と同じようにふざけた写真をアップして、解雇されたり、名前や顔写真がネット上に晒されて人生を棒に振るなど問題になることが多い。

そして海外でもバイトや仕事中に「ながらスマホ」をしていることが問題になっており、このカナダのインストラクターもその1つである。世界中どこでも、誰もが仕事中でもスマホが気になって仕方ないようだ。

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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