中国ファーウェイ、ブランド向上に向けてメッシをブランドアンバサダーに:夢を追い続ける不屈の精神に共鳴
中国のスマホやネットワーク機器メーカーのファーウェイ(華為、HUAWEI)はバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ選手をブランドアンバサダーとして迎えることを発表した。
メッシの夢を追い続ける不屈の精神と一致
メッシはFIFAバロンドールを過去5回受賞している。今回メッシとタッグを組むことで、ファーウェイブランドが世界に与える影響力が強化され、ブランドの認知度が飛躍的に伸びることを期待している。
メッシは「自分の夢を実現するためには、犠牲をいとわず、全力でより大きな目標に向けて一生懸命努力すべき。自分に全く進歩がないと感じたら、別の分野で努力し、成功を勝ち取るべきだ」と会見の席で語り、夢を追い続けるこの不屈の精神がファーウェイのブランド理念と一致していることからブランドアンバサダーに就任した。
ファーウェイ・コンシューマー・ビジネス・グループ(CBG)プレジデントのケビン・ホー氏は、今回のメッシとの契約をブランドイメージ構築の新たな出発点と捉え「メッシは弊社のブランドとともに、ファーウェイが力を入れている欧州、アジア、南米などの人々に対して、目標に向かって努力し、困難を克服して素晴らしい成果を得ることの大切さを自身のプレーで示していくことでしょう。 ファーウェイとメッシのこれまでの歩みには、『夢を抱き、諦めない信念と努力で夢を実現し素晴らしい成果を上げる』という共通点があります。 私たちは新たな挑戦のたびに最後まで諦めることなく、正しい方向を模索し、成功にあぐらをかくことなく常に成功へ続く道を歩み続けます」と語った。
メッシもサッカーだけでなく、ライフスタイルにおいても同様の理念を体現しており、サッカー選手になる夢を実現するため、祖国アルゼンチンから遠く離れた欧州に渡り、犠牲を払いながら、努力を続け、バルセロナで活躍している。
ファーウェイが注力するスポーツマーケティングによる認知向上と売上増
ファーウェイ・コンシューマー・ビジネス・グループ(CBG)のチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)のグローリー・チャン氏は、「ファーウェイは上を目指し、たゆまず努力をし続ける企業で常に究極と完璧を追い求めています。勇気を持って前進し続ける精神は、ファーウェイがスポーツマーケティングに力を入れる理由です。このような精神面での高い結びつきにより、今回のメッシのグローバルブランドアンバサダー就任に至りまたメッシのスポーツマンシップにより、人々が困難を乗り越え、夢を実現できることを願います」と述べた。
またここ数年、ファーウェイは、アメリカFCやコロン・デ・サンタフェ、スポルティング・クリスタル、アーセナル、 クルブ・アトレティコ・デ・マドリード、ACミランなど数多くのチーム及び選手に対してサポートをしている。
ファーウェイは日本ではソフトバンクホークスとスポンサー契約を行って、日本でのブランド認知向上を目指している。同社ではスポーツマーケティングを継続することで、国内外の消費者にアプローチし、努力し続けるというブランドイメージの構築に力を入れて、ブランド知名度の向上を目指している。
世界でスマホを1年で1億台出荷
ファーウェイは中国の企業で、日本ではまだ馴染みがない人も多いかもしれないが、NTTドコモやソフトバンクなどに製品を提供している。またファーウェイのスマートフォンは2015年には全世界で1億台を突破し、同社が提供するネットワーク機器もアジアや欧州諸国に導入されているグローバル企業である。
ブランドリサーチ機関IPSOS発表のデータによると、世界におけるファーウェイのブランド認知度は2012 年の25%から、2015年には76%にまで上昇している。このようなブランド認知向上に伴って、2015年にはファーウェイのスマートフォンの欧州ミドル・ハイエンド市場におけるシェアが大幅に増え、特にスペイン、イタリア、ベルギー、スイス、ポルトガルなど多くの国や地域でのシェアがトップ3位に入った。 また南米、東北欧、中東、アフリカなどにおいてもスマートフォンの売上が突出し、出荷台数が1,000万台を突破した地域もある。これらのどの地域でもメッシの人気は高い。