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イスラエル「チョコの包装紙で折り紙」:動画で「牛」の折り方を説明、ユーザーから写真や動画を投稿

佐藤仁学術研究員・著述家
(Origamooo)

「牛印チョコレート」はイスラエルで一番有名な板状チョコレートだ。その「板チョコの包装紙を使って、折り紙を作ろう」という同社のキャンペーンがイスラエルで人気だ。

イスラエルの板チョコ『オリガムー(Origamooo)』

このチョコレート、名前も『オリガムー(Origamooo)』と言われており、日本の「折り紙」とイスラエルの牛の鳴き声「ムー」をかけている。ヘブライ語で牛の鳴き声は「ムームー」と表現されるらしい。

チョコレートの包装紙での折り紙の折り方は、ネットや動画でも解説しており、多くのユーザーがチョコの包装紙で作った牛の折り紙の写真や、折っている時の様子などを投稿している。それらは同社のFacebookやサイトで多く紹介されている。子供だけでなく大人にも人気で、いや大人の方がかなり凝った折り紙の写真や動画を多く投稿しているようだ。たしかに、子供には「牛」の折り方は難しいかもしれない。

チョコの包装紙も様々な模様があるため、毎回違った模様の牛の折り紙を作ることができる。イスラエルのチョコレートで日本の「折り紙」に出会うとは驚きだ。イスラエルの人は「折り紙」がどういう意味かは、わからないのだろうな、と思いきや、イスラエルには1993年から「ORIGAMI CENTER(折り紙センター)」があり、そこではヘブライ語、アラビア語、英語で折り紙の解説をしており、日本の文化についても多く紹介している。

そして、折り紙の折り方を解説した動画は検索すると結構たくさんあるものだ。しかも丁寧に手順を書かれており、これらは言葉がわからずとも、動画を見て真似して折ってみると、世界共通でそれなりの作品ができる。イスラエルで最もポピュラーな板チョコ『オリガムー(Origamooo)』がきっかけで、ますますイスラエルで折り紙文化は普及していくだろう。

オリガムー(Origamooo)

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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