Instagram、広告提供から約1年で広告主が50万突破:世界規模で広がる利用者
Instagramは2016年9月22日に広告主が50万を突破したと発表した。Instagrmは2015年10月に広告プラットフォームの提供を開始し、2016年2月には広告主は20万を突破したばかりだったが、それから7か月で50万社に達した。広告に対しては「サイト訪問、検索、買い物、情報シェア」など既に10億回以上のアクションがされたそうだ。
日本でもアイドルやタレントのクールでキュートな写真が投稿されており、若者を中心に人気がある。Instagramの広告を活用する業界としてEコマース、エンタメ、ゲーム、リテール、消費財となどが上位にいる。世界中に広告主がいるが、特にアメリカ、ブラジル、イギリス、オーストラリア、カナダの広告主が多い。
写真だから気軽にフォロー
スマホが急速に普及し、どのようなスマホでもカメラが搭載されて、どこでも誰もが気軽に写真を撮れるようになったため、世界中でInstagramの利用者が急増しており、現在は全世界で5億人以上の利用者がいる。欧米だけでなくアジアでも利用者が増加している。
特にインドネシアでもInstagramは大人気で、現地で大人気のアイドルグループJKT48のメンバーもInstagramで多くの写真をアップしており、若者やファンからの人気が高い。またJKT48のメンバーの多くがAKB48グループのメンバーのInstagramをフォローしている。Instagramはテキスト中心のTwitterと異なり、写真だけ見れば伝わることから、多くのインドネシア人が日本など海外のタレントやアイドルのInstagramをフォローしている。これはインドネシアだけでなく世界的に共通して見られる傾向で「アップしている写真がかわいい、クール」ということでフォロワーが世界規模で拡散していきやすい。これが写真投稿が中心のSNSであるInstagramの強みだ。
加速するFacebookのSNS支配
Instagramは2012年4月にFacebookが10億ドルで買収している。Facebookは全世界で17億人以上の利用者がおり、傘下には世界最大のメッセージアプリWhatsAppもあり、まさに世界最大のSNSである。Facebookの売上の95%以上が広告収入である。広告主としても、全世界でこれだけの利用者がいるメディアは「自社や商品の宣伝」、「顧客の誘導」に欠かせないプラットフォームになってきている。
Facebookとして具体的な売上の内訳は明示していないが、Instagramへの広告主が50万突破したことで、ますますFacebookの広告売上が強化されていき、SNSとしての一極集中が進んでいくことが想定される。