Snapchat、サングラスでビデオを撮影できる「Spectacles」発表
日本ではあまり馴染みがないかもしれないがSnapchatというメッセージアプリがあり、欧米では若者を中心に人気がある。メッセージアプリで送信したメッセージが10秒で消えてしまうことが一番の特徴にしている。そのSnapchatが2016年9月24日に、ビデオ録画機能を搭載したサングラス「Spectacles」を開発したことを発表した。
これはサングラスに無線ビデオカメラが搭載されており、メガネフレームをタップすると簡単に10秒の動画が撮影できるらしい。視野角115度の円形フォーマットの映像が撮影できるとのこと。撮影した動画はBluetoothまたはWi-Fi経由で、直接Snapchatに転送されて保存されるそうだ。
目で見ている「視線」で動画を撮影して、共有することが可能で、イベントやパーティなどでの動画撮影を目的に開発したようだが、但し暗い所では綺麗に撮影できないとも報じられている。129.99ドルで2016年秋から販売開始する予定だ。日本で販売されるかどうかは不明だ。
今はただの「おもちゃ」だが
たしかにパーティやイベントなどの余興では面白いかもしれないが、スマホでの動画撮影と違って、サングラスをかけて気づかれないうちに動画を撮影されてしまうかもしれない。つまり、日常生活では知らないうちに盗撮されるのではないかとの心配もあるが、その点については特にSnapchatもコメントはしていない。この「おもちゃ」のような怪しいサングラスをかけていたら、撮影されていないか不審に思った方がいいのかもしれない。
動画の撮影だけならスマホでも可能だから、新しい物好きの人には最初は受けるだろうが、この「おもちゃ」のようなサングラスがどの程度浸透するかは不明だ。Snapchat自身も「おもちゃ」と位置付けており、このサングラスの販売を新たな収益の柱に据えようとは考えてないようだ。
ただこのような技術とサービスは浸透するが速いので、普通のスタイルのメガネで動画を撮影して無線で共有するようなメガネやサングラスが登場してくるのも時間の問題だろう。そうなると盗撮や歩行中の事故やトラブルなど新たな問題がまた社会的な課題になるかもしれない。