韓国ソウル:3人に1人が「歩きスマホ」:注意標識の効果も少なく
日本だけでなく世界中で多くの人が「歩きスマホ」をしているが、韓国のソウルでは市民に3人に1人が「歩きスマホ」をしているとのことだ。KBS World Radioが報じているので以下に引用しておく。
「歩きスマホ」注意の標識300本も設置しているが
韓国はサムスンのお膝元で、サムスンのスマホの人気が今でも高い。発火事故があっても、iPhoneなども人気が出て来たがまだ高いし、他にも選択肢がLGくらいしかないのでサムスンのスマホを利用している人が多い。6年前まではスマホの普及率は4%以下だったが、現在では約90%の人がスマホを所有しており、世界的にもスマホの普及率が高い国だ。
韓国人にとってはスマホ無しの生活は考えられない。ポケモンGOはもう流行っていないようだが、カカオトークのようなメッセージアプリ、スマホで撮影した写真をInstagramにアップしたり、ゲームや音楽、動画をスマホで楽しんでいる。街には充電できるところも多い。カカオトークの返信が気になるのか「歩きスマホ」もソウルの至る所で見かける風景だ。
韓国でも日本と同じように「歩きスマホ」が社会問題になっている。韓国交通安全公団によると2014年には1年間で「歩きスマホ」による交通事故が1,100件以上を超え、2009年の437件よりも2倍以上増加しているそうだ。
そのためソウル市では2016年6月から「歩きスマホ」の注意喚起をした標識をソウル市内5カ所に300本設置している。年内6か月間のトライアルで設置している。標識には「歩行中のスマホに注意」と書かれているが、どれだけたくさんの標識を街中に設置していても「歩きスマホ」をしていたら、神経はスマホに集中しているから標識は目に入らないのだろう。「歩きスマホ」も全く減少していないようだ。