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米国セブンイレブン:Amazon、Googleよりも先に米国でドローン配送

佐藤仁学術研究員・著述家

米国のセブンイレブンは、アメリカでドローンによる商品配達をすでに77件実施し、成功したことを2016年12月20日に発表した。米国セブンイレブンはアメリカのドローン企業Flirteyと提携して、ネバダ州リノでドローンによる配達を行っていた。

AmazonやGoogleよりも先に米国でドローン配送

米国セブンイレブンとFlirteyは2016年7月にドローンの試験は移送を実施していた。そして2016年11月からドローンでの配送を実施。注文から10分以内でドローンは上空からワイヤで荷物を降ろしていく。ドローンで食料品や飲み物。薬などの配送を行うようだ。今回のドローン配送では高齢者、忙しい大学生、共働き家庭などが配達先だったようで、ドローンでの配送をこれからも継続したいとの意向を示しているようだ。食品を上空から庭に降ろされることに抵抗があるような人はそもそもドローンでの配送を依頼しないだろうから、まあ満足する結果なのだろう。米国セブンイレブンでは2017年には配送地域を拡大していく予定。

アメリカではAmazonが「Prime Air」、Googleが「Project Wing」、大手スーパーのウォルマートなどのドローン配送を推進しているが、実際にドローンで商品配送を開始したのは米国セブンイレブンが先となった。

ドローンには飛行エリアや時間などに制限があり、さらに天候や環境に左右されるので、配達できる地域や時間は限定されてしまう。さらにドローンが到着できる場所は広大な敷地のある家など配達先も限定される。それでもAmazonは英国ではドローンでの配送試験を実施。ニュージーランドでもドミノピザがドローンでピザを配送、韓国でもドローンによる出前のテストが行われている。世界中でドローン配送が少しずつ商用化に近づいている。

▼米国セブンイレブンがドローンによる配送を伝えるニュース

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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