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インドネシア、YouTube動画広告ランキング:2016年上期はオレオ、下期はLINE

佐藤仁学術研究員・著述家

Googleインドネシアでは、インドネシアでのYouTubeでの広告動画ランキングを半年ごとに発表している。

2016年上期(2016年1月~6月)はクッキー「Oreo(オレオ)」のYouTube動画が1位だった。そして2016年下期(2016年7月~12月)はLINEインドネシアのYouTube動画が1位だった。

Googleインドネシアでは再生回数だけでなく、動画のストーリー性、映画のような作りになっているか、感動するかなどの基準でランキングを行っており、10作品の広告動画を選出している。他にも地場のネットショップTokopedia、現地のトヨタやホンダなどの動画広告もベスト10にはランクインされている。

インドネシアではスマホが急速に普及しており、YouTubeなどのネットでの動画広告の方が、FacebookやTwitterなどSNSで拡散されるため、テレビでのCMよりもインパクトがあり、話題になることが多い。Googleインドネシアの Veronica Utami氏によると2016年にYouTubeへ動画をアップするのが170%増加し、そのほとんどがスマホで視聴されているとのこと。

下期に1位になったLINEインドネシアの動画広告は既に723万回再生されている。かつてインドネシアでは多くの人がLINEを利用していたが、最近ではFacebookのメッセンジャーにスイッチしている。

2016年下期のインドネシアでのYouTube動画ランキング1位の「LINE」の動画広告。仕事でもLINEが活用できることをアピールしている。723万回再生。

2016年上期のインドネシアでのYouTube動画ランキング1位の「Oreo」の動画広告。264万回再生。

3位にランクインした地場のネットショップTokopediaの動画広告。ストーリー性のある動画広告はインドネシアで人気。446万回再生。

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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