ジャケットに触るだけでスマホ操作:Googleとリーバイス「Commuterジャケット」
Googleとアメリカンカジュアルの代表的メーカーのリーバイスが共同で「Commuterジャケット」を開発している。これはジャケットにタグが装着されており、スマホと連携ができるもので2年前から開発しており、昨年のGoogle I/Oでもコンセプトが明らかになっていた。そして2017年3月にテキサス州オースティンで開催されていた「South by Southwest(SXSW)」で350ドル(約4万円)で2017年中に販売されることが明らかになった。動画も公開されている。
リーバイスのジャケットのためカジュアルで、イヤホンをして自転車に乗っている青年が、自転車に乗りながらジャケットの袖口を触るだけでナビゲーションをしたり、スマホで音楽を聞いたり、電話対応するシーンが紹介されている。袖口にBluetoothのタグが入っており、スマホと連携。タグを外すと洗濯もできる。
自転車で通勤をするとこのようなスマホと連携したジャケットは便利なのだろうか。音声でのナビゲーションの有用性はわからないが、音楽を聴くだけなら、スマホにイヤホンを直接つなげて聴けるだろう(自転車運転中の音楽は周囲の音が聞こえにくくなるので、非常に危険)。また電話がかかってきたら、どこかで一時停止して対応するか、スマホにマイク付イヤホンをつなげれば会話もできるだろう(運転中の会話も注意散漫になるので、危険)。
タグのない普通の「Commuterジャケット」は148ドルと半額以下だ。スマホと連携したジャケットの有用性が350ドルのコストパフォーマンスに見合うのか不明だが、発表後にリーバイスの株価は上昇し一時ストップ高になったと報じられていたことから市場での期待は高いのだろう。
Googleでは衣類にデバイスを装着しスマホと連携して様々な操作を行えるようにするプロジェクト「Jacquard」を進めてきた。ジャケットを擦っても痛まないような素材の繊維から縫製までこだわっている動画も紹介されている。