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白昼にまさかの衝撃!!人気野球選手の公然わいせつ行為に揺れる韓国プロ野球

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
公然わいせつが明らかになったキム・サンヒョン(写真:SPORTS KOREA)

韓国プロ野球界で選手による前代未聞の失態不祥事が起きた。KTウィズのベテラン内野手であるキム・サンヒョンの淫乱行為が発覚したのだ。

韓国の全州(チョンジュ)・益山(イクサン)警察庁によると、キム・サンヒョンは6月16日、益山市内の住宅街に自分の車を停めたあと、通行人の女子大生を見ながら自慰行為をしていたという。女子大生が申告したことで、7月4日に立件されていたらしい。

キム・サンヒョンと言えば韓国プロ野球を代表する強打者で、2009年には本塁打王と打点王の2冠に輝き、シーズンMVPにも輝いたスター選手だ。その選手生活は紆余曲折も多くドラマチックで、人気もあった。今年で36歳になるが、FAとなった今季はKTウィズと4年17億ウォンの高額契約を交わしていた。

(参考記事:第二の全盛期迎えたはずのベテラン内野手、キム・サンヒョンの紆余曲折人生)

そんな彼がなぜ、公然わいせつ、それも停めた車の中であろうことか自慰行為を働いていたのか。韓国メディアの報道によると事件が起きたのは、16日の午後4時50分で、キム・サンヒョンはわざわざ車の窓まで開けていたというのだから愕然とさせられる。

しかも、事件が明るみになった昨日までキム・サンヒョンは試合にも出場していたというのだから、開いた口が塞がせらない。韓国のネット住民たちも「有名スポーツ選手のスキャンダルはあったけど、こんな荒唐無稽な事件は初めてだ」とショックを隠せない。「妻子ある奴がするべきことじゃないだろ」「バットを振らずに別のものを振っちゃったのか…」と呆れ気味だ。

(参考記事:韓国のプロ野球選手が公然わいせつ行為で任意脱退の懲戒処分。韓国ネット民の反応は?)

この事件を受けてKTウィズは7月13日付けでキム・サンヒョンを任意脱退処分にすることを決定。韓国球界で任意脱退処分を受けた選手は、少なくとも1年以上は球団の同意なしに選手として復帰できず、球団の同意なしには他球団と契約を交わすこともできない。そのため、事実上の引退宣告とも言える厳しい処分だが、この処分を巡っては「厳しすぎる」という意見もある。「脱退させるのは酷。他に問題起こした奴らは多い」というのもそのひとつだ。

というのも、KTウィズは昨今、選手の不祥事が続いている。昨年冬には捕手チャン・ソンウの元恋人がSNSで私生活を暴露し、その中には元チームメイトのカン・ミョンホや韓国人気ナンバーワンチアドルのパク・キリャンに対する事実無根の暴言もあって、チャン・ソンウはパク・キリャンから名誉毀損で訴えられた。

その事件のあとにはピッチャーのチャン・シファンの元恋人が破局を理由にチャン・シファンの私生活をSNSで暴露し、問題になった。今年3月には外野手のオ・ジョンボクの飲酒運転が発覚。7月にようやくチャン・ソンウ問題が解決した矢先に、今度はキム・サンヒョンが公然わいせつという失態だ。

ついに決着か!?韓国の現役プロ野球選手vs人気チアドルの名誉毀損トラブルヤフーニュース個人 2016/07/09

KTウィズはまだ創設されて2年目の新球団だが、選手たちが起こす相次ぐ不祥事にファンたちも激高。「順位が最下位のは仕方ないが、選手たちがグラウンド以外で問題を連発させるのは許せない」「これ以上、我々ファンを辱めないでくれ」との意見がネットに並ぶ。

失望感を隠せないのは、KTウィズのファンだけではない。先週はメジャーリーグのピッツバーグ・パイレーツに所属する韓国人内野手カン・ジョンホの性的暴行疑惑も浮上など、何かと事件・スキャンダルが相次いでいることもあって、韓国プロ野球界は厳しい批判にさらされている。選手たちのプロ意識と道徳的責任感の欠如が問題視されている。

(参考記事:八百長、違法賭博、性的暴行の次は公然わいせつ罪!! 韓国プロ球界で不祥事が続出するワケ)

日本同様に7月16日には年に一度の祭典であるオールスターを迎える韓国プロ野球。ハレンチはなはだしい今回の事件が、韓国プロ野球人気に水を差さなければいいのだが……。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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