なぜか韓国も気にする中島裕翔の演技とフジ『HOPE〜期待ゼロの新入社員』の出来栄え
本日午後9時からスタートするフジテレビの最新ドラマ『HOPE〜期待ゼロの新入社員』。Hey!Say!JUMPの中島裕翔が主演することもあって話題を集めているが、その放映開始に注目しているのは日本の視聴者たちだけではない。
お隣・韓国からも熱視線を送っている人たちがいる。というのも、『HOPE〜期待ゼロの新入社員』の原作となっているのは、2014年に韓国でシンドロームを巻き起こしたドラマ『ミセン(末生)』で、それだけに韓国のファンたちの間ではリメイクが発表された時点で、ネット上では賛否両論が起こったほどだった。
(参考記事:中島裕翔の主演ドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員~』に対する韓国ファンの激しい賛否両論)
今でもその賛否両論があるのか気になってネット掲示板を調べてみると、熱心な原作ファンの中には「日本ではオリジナルの感動を再現できない」と、あからさまに不信感を示す者もいた。
もっとも、韓国でも日本のドラマがリメイクされることは多い。その数を数えるだけでも枚挙に暇がないほどである。
(参考記事:画像付!!韓国でリメイクされた日本のドラマを一挙紹介。最近はあのドラマまで!?)
しかも、今月7月23日からはドラマ『最後から二番目の恋』が韓国の民放テレビ局SBSでリメイクされて放映されるし、ケーブル局tvNがドラマ『Mother』の版権を確保し、リメイク制作を検討中だという。
韓国のテレビ局や制作会社が日本のドラマをリメイクする背景には、単に作品の質への評価や題材の面白さだけではなく、したたかな思惑も働いているようだ。
(参考記事:何かと日本を意識する韓国テレビ業界がそれでも日本ドラマをリメイクしたがる理由)
ただ、個人的にはドラマというコンテンツを通じて日韓が交流することは望ましいことだと思う。日韓には同じものを“良い”と見る下地や同質性がある一方で、異質性もある。似て異なる部分を発見できる“楽しみ”があり、それが両国にとっては大きな刺激にもなるのではないかと思うのだ。
ちなみに韓国のオリジナル『ミセン(未生)』は“感動ヒューマンドラマ”だけにとどまらなかった。韓国の契約社員の実情や低賃金問題など、韓国社会が抱えるさまざまな問題も細かく描かれていた。
昨今、韓国の若者やサラリーマンたちの間では“スプーン階級論”なるものが囁かれ現状を憂う声も絶たないが、『ミセン(未生)』はそんな韓国社会のリアリティもしっかり描いたことで若者たちの共感を呼び起こし、「これは自分の話だと思った」などと大絶賛を浴びた。
そうした思い入れの強さから原作の熱狂的なファンたちの間では、「ジャニーズ・アイドルが主演で大丈夫か」との声も上がっているようだが、韓国にもジャニーズ・ファンは多い。
ジャニーズの歌唱力や演技力だけではなく、「韓国ジャニーズ・ファンが見る嵐メンバーたちの運動神経」という記事まであるほどで、そのジャニーズ・ファンたちが、「中島君なら大丈夫、フレッシュマン姿もすごく似合っている。絶対成功するはず」とエールを送っている。
はたして『HOPE〜期待ゼロの新入社員』と主演の中島裕翔は、韓国ファンの期待にも応えられるだろうか。まずは初回の放映に注目したい。