Yahoo!ニュース

誕生日Vのイ・ボミ、リオ五輪優勝のパク・インビ、元KARAギュリらの意外な共通点とは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
イ・ボミは今や1988年生まれの黄金世代の代表格(写真提供=KLPGA)

イ・ボミがまたしてもその強さを見せつけた。日本女子プロゴルフツアー『CATレディース』で優勝したのだ。

それも大江香織、全美貞とのプレーオフを制しての優勝。イ・ボミの勝負強さ、特にプレーオフでは滅法勝負強いことを改めて証明してみせた。彼女がプレーオフに強い理由については本欄でも以前紹介したことがあるが、やはりイ・ボミは“自分を信じることの尊さ”をよく知っている。

まして昨日はイ・ボミの誕生日でもあった。韓国メディアも「イ・ボミ、シーズン4勝で自らの誕生日を祝う」(『スポーツ朝鮮』)と報じているが、彼女はやはり何かを持っている。

改めてそう感じてしまうのは、イ・ボミが優勝する前にリオデジャネイロ五輪・女子ゴルフ最終日が行われていたことも無関係ではないだろう。

もしかしたらイ・ボミも立っていたかもしれない舞台。リオ五輪出場の夢が絶たれたのは7月で気持ちの整理はついたとはいえ、やはり心のどこかでは気になっていたはずだ。ただ、そんなこともおくびにも出さず、きっちり結果を出すところにイ・ボミの精神的な強さを感じずにはいらない。

そのリオデジャネイロ五輪の女子ゴルフで金メダルに輝いたのは、パク・インビだった。今季は左手のケガで不調が続き棄権や予選落ちもあり、五輪出場すら危ぶまれたが、終わってみれば圧巻の安定感。女王パク・インビの強さをふたたび世界に知らしめる金メダルとなった。

(参考記事:韓国女子ゴルフ史上最強最高の絶対王者パク・インビのスゴさとは!?

このパク・インビとイ・ボミは、実は同じ1988年生まれでもある。イ・ボミと同じ年といえば、同じく日本で活躍するキム・ハヌルが有名だ。ふたりは大学も同じ建国大学出身で来日後も揃って建国大学大学院の修士課程に進んでいるが、パク・インビもイ・ボミと同じ年の生まれなのだ。

(参考記事:現場密着のゴルフ記者が明かす!! イ・ボミ&キム・ハヌルの素顔

現在、日本女子プロゴルフツアー賞金ランキング3位の申ジエも1988年生まれ。そんなこともあって韓国ゴルフ界では、1988年生まれは“最強世代”、“黄金世代”とも言われている。まさに昨日は、韓国ゴルフ界の“黄金世代”が日本とブラジルで輝いたわけだ。

ちなみに韓国のほかのスポーツ種目でも、1988年生まれは“当り年”だ。今回のリオ五輪で注目さていた“韓国美女アスリート・ベストイレブン”のなかにも1988年生まれは実に多い。

また、芸能界でも元KARAのギュリなどが1988年生まれであるし、フィットネス・タレントで“リアル峰不二子”のような美ボディが自慢のイェ・ジョンファも1988年生まれだ。

一風変わったところでは、人気ナンバーワンレースクイーンのホ・ユンミも1988年生まれだという。スポーツ界でも芸能界でもグラドル界でも、1988年は“豊作”のようだ。

そんな1988年生まれの代表格として日本で活躍し、自らの誕生日に“優勝”という花を添えたイ・ボミ。これで今季4勝目。目標とする今季5勝と日本ツアー通算20勝まで、あと1勝とリーチをかけた。ファンにとってはプレーオフを制した勢いに乗って、このまま一気に快挙達成を期待したいところだろう。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

慎武宏の最近の記事