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先輩イ・ボミと共通? 日本進出を目指す美女ゴルファー、アン・シネの原動力とは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
前年度王者として韓国メジャーに臨むアン・シネ(写真提供=KLPGA)

昨日から開幕した「第49回日本女子ゴルフ選手権 コニカミノルタカップ」。伝統ある国内メジャー大会のひとつとして知られ、3年ぶりのメジャー制覇を目指すイ・ボミなど話題に事欠かないが、奇しくもお隣・韓国でも同様の伝等と重みを持つメジャー大会が幕を開けている。「第38回KLPGAチャンピオンシップ」だ。

同大会は1978年に発足したKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会/当時は韓国プロゴルフ協会の傘下団体)の創設時から行われてきた大会で、「韓国女子オープン」と並ぶ国内メジャー大会のひとつに数えられている。

過去の優勝者もチェ・ナヨン、申ジエと錚々たる顔ぶれで、昨年は“韓国女子ゴルフ界の超絶セクシークイーン” アン・シネが優勝を飾った。それもプレーオフを制しての劇的な優勝で、彼女自身5年ぶりの優勝。ユン・チェヨン、キム・ジャヨンら人気の“韓国美女ゴルファー神セブン”らに先駆けてのメジャー初制覇だっただけに、韓国でも話題になった。

アン・シネは最近、韓国の人気成人誌『MAXIM KOREA』で魅惑のドレス姿&牛革のミニスカートを披露して表紙を飾っているが、これらの露出のタイミングは昨年の優勝者として大会を盛り上げるために一役買ったものであることは想像に難なくない。

(参考記事:アン・シネが男性誌『MAXIM KOREA』に飾った、美しすぎる表紙写真

また、今年は開幕前からひとつの記録更新に注目が集まっている。それはシーズン最高獲得賞金の更新だ。その期待を一身に背負うのは、韓国女子ゴルフ界の新星パク・ソンヒョンだ。

今季開幕直後は国内3戦3勝の快挙を成し遂げた “勝率100%の女”パク・ソンヒョン。その後も勝利を重ねて、現在は15戦7勝。獲得賞金は12億591万ウォン(約1億2500万円)となっている。

これまでKLPGA最高は、“ゴルフ神童”キム・ヒョージュが2014年に獲得した12億897万8590万ウォンだけに、今回の「KLPGAチャンピオンシップ」で記録更新はほぼ確実とされている。

「KLPGAチャンピオンシップ」の優勝賞金は1億6000万ウォンだが、優勝なら獲得賞金額は14億ウォン(約1億4000万円)を超えることになり、そうなった場合は「韓国女子ゴルフのパク・ソンヒョン、アメリカや日本に進出した選手も羨ましくない」(『聯合ニュース』)と、多くの韓国メディアが報じているのだ。

個人的に興味深いのは、このパク・ソンヒョンとアン・シネが初日から同じ組で回ったことだ。ふたりは先週の「ハンファ金融クラシック」最終日でも同じ組で回っており、最後はパク・ソンヒョンが優勝に手にいる。

アン・シネが来季の日本参戦を決意した理由については日本の印象を語った独占インタビューでも紹介したが、韓国ツアーとJLPGAのQTを並行しているだけに彼女にとっては体力的にきつい日々が続いているのだろう。

ただ、そうした過密日程も覚悟の上。「KLPGAチャンピオンシップ」を連覇して日本進出に弾みをつけたいところでもある。

先日も韓国プロ野球の始球式にサプライズ登場し、韓国メディアの取材に対してこんな言葉を放っている。

(参考記事:今日だけはセクシーじゃなくラブリー!? 韓国女子ゴルファーアン・シネの始球式6連発!!

「私がゴルフを続ける理由は、私の中にある情熱や夢もありますが、応援してくださる方々がいることも大きい。苦しいとき、ファンのみなさんがいるからこそ諦めずに走り続けることができました。つまり、私のゴルフ人生においてファンは恩人です。そのファンたちの期待に応えるためにも、私は休んでいられないのです」

ファンを思い、ファンの声援を励みにするアン・シネ。同じ建国大学の大学院に籍を置く先輩イ・ボミがファンやギャラリーたちを大切にし、その声援を力に変えているように、アン・シネもまた、ファンからたくさんの元気と励みをもらっているようだ。

(参考記事:イ・ボミとキム・ハヌルの後輩で韓国女子ゴルフ界の“セクシークイーン”!? アン・シネが注目されるワケ

日本では「第49回日本女子ゴルフ選手権 コニカミノルタカップ」、韓国では「第38回KLPGAチャンピオンシップ」に沸く日韓の女子プロゴルフ。奇しくも同じ時期にメジャー大会が行われている両国で、大輪の花を咲かせるのは誰か。両国のゴルフファンにとっては楽しみが多い週末になりそうだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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