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マッスル美女と格闘技界の意外な相性!? 韓国ラウンドガール事情

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
ユ・スンオクもラウンドガールを務めた(写真提供=SPORTS KOREA)

本日12月10日、韓国ソウルでは総合格闘技『XIAOMI ROAD FC 035』が行われる。『ROAD FC』と言えば、韓国はもちろん、中国や日本でも興行を展開している人気の総合格闘技イベント。今回は映画俳優・タレントとして知られるキム・ボソンがデビューするということもあり、韓国では注目されているが、他にも話題の人物がいる。

選手ではない。とある“マッスル美女”だ。

彼女の名は、チェ・ソルファ。『ROAD FC 035』のラウンドガールとしてリングに上がるのだ。

チェ・ソルファは2016年の『マッスル・マニア』でビキニ、女子スポーツモデル、フィットネス部門を制して“三冠”を達成。短パン姿で片足を上げた始球式は注目を集め、日本の写真週刊誌で紹介されるなど、新しい“マッスル・クイーン”として、今最も脚光を浴びているマッスル美女だといえるだろう。

(参考記事:「けしからん体つき!!」と絶賛の声が集中する“マッスル・クイーン”チェ・ソルファ

突然とも思えるラウンドガール・デビューだが、チェ・ソルファは「なんの心配もしていません。私はマッスル・マニア出身なので、体はいつも準備ができています」と自信をのぞかせている。

たしかにマッスル美女とラウンドガールは相性がいい。というのも、実は、韓国の“マッスル・ブーム”を先導する美女たちは、格闘技のラウンドガール出身・経験者が多いのだ。

例えば最近では、コン・ミンソが有名だ。彼女は、今年9月に行われた『2016マッスルマニア・フィットネス世界大会 韓国選抜戦』で、ミス・マキシム特別賞、スポーツモデル部門1位、ミス・ビニキ部門1位、ミス・ビキニグランプリの4冠に輝いている。

そんなコン・ミンソも、もともとは『ROAD FC』のラウンドガールだったのである。2015年には『ROAD FC in JAPAN』のラウンドガールとして来日もしていめだけに、彼女のことを覚えている日本の格闘技ファンも多いかもしれない。

また、韓国のマッスル・ブームを巻き起こした立役者、“奇跡のDカップ女神”ユ・スンオクもラウンドガールを務めことがある。

ユ・スンオクが務めたのは世界でもっとも有名な総合格闘技大会『UFC』のラウンドガールだ。UFCは2015年11月28日にソウルで韓国初の大会を開いているが、ユ・スンオクは本家の“オクタゴンガール”に負けない健康美を披露して、韓国でも大きな話題になった。

ちなみに韓国で初の“オクタゴンガール”を務めたのはカン・イェビンだ。

彼女は現在、タレントとして活躍しており、普段はグラマラスな体を強調しないが、テレビ番組でもときたまセクシーさを発揮する人気タレントでもある。ラウンドガールからタレント転身に成功したケースと言えるだろう。

(参考記事:セクシータレントの“代名詞”カン・イェビン。韓国人初UFCラウンドガール

このカン・イェビンの例でもわかる通り、韓国におけるラウンドガールは、日本とは若干イメージが異なるかもしれない。

日本では著名なタレントや人気のグラビアモデルが話題作りも兼ねてラウンドガールに変身することがあるが、韓国ではコン・ミンソやカン・イェビンのように、ラウンドガールをきっかけに脚光を浴びてタレントとして活躍する美女も少なくないのだ。

また、冒頭で紹介したチェ・ソルファのように最近は話題の“マッスル美女”がラウンドガールとして起用されることも増えている。選手たちの鍛え抜かれた肉体と、マッスル美女たちのセクシーな健康美の相性がマッチするからだろう。

激しさと華やかさのコントラストに引き付けられるのは、日本も韓国も同じなのかもしれない。

いずれにしても『ROAD FC』のラウンドガールを務めることで、さらに活躍の場を広げそうなマッスル美女のチェ・ソルファ。出場する選手たちはもちろん、マッスル美女たちにも大会を大いに盛り上げてもらいたいものだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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