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怒涛の兵役ラッシュの幕開けか。BIGBANGのT.O.PとJYJジュンスが揃って入隊!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
2月9日に入隊したBIGBANGのT.O.P(写真:ロイター/アフロ)

人気グループBIGBANGのT.O.Pと、JYJのジュンスが入隊した。2人は2月9日、忠清南道・論山市の陸軍訓練所に入所している。

T.O.Pは「静かに入隊したい」との希望から、メディア取材やファンとの交流の場を設けず、自らのインスタグラムに「あいさつできないままに入隊することをお許しください」とファンにメッセージを送るに留めていた。それでも現地には数百人のファンが訪れたという。

以前、T.O.Pをインタビューしたことがあり、彼の魅力の一端に触れたことがある。そのとき、T.O.Pはこんなことを言っていた。

「何を持って成功とみなすのか、それすらもまだ判らない年齢ですが、成功の定義は人それぞれ異なり、その価値観によって変わってくるのではないでしょうか。人には誰にでも、自分が望み、自分だけが知っている、成功のカタチがあるはずです」

(参考記事:【回想インタビュー】BIGBANGのT.O.P(チェ・スンヒョン)が語った情熱と野心)

人気絶頂期の兵役は芸能活動休止のブランクとなるが、T.O.Pはそのブランクも“明日への成功”の糧にするのではないだろうか。今は静かに応援したい。

一方のジュンスも同日、インスタグラムに「笑顔でまた会いましょう」とコメントしながら、短く頭をカットした写真を上げている。ファンを気遣い、非公開入所にすると以前から決めていたようだ。

2人は今後4週間、基礎軍事訓練を受ける。

一般人から軍人になるための基礎が叩き込まれるこの期間について、韓国の知人たちはみな「一番つらい」と口を揃えていた。基礎訓練の内容としては、制式訓練、射撃の予備訓練、行軍などがあるという。

(参考記事:【まるっとわかる兵役】軍隊生活の安価な食事と、厳しすぎる基礎訓練とは

辛く厳しい基礎訓練を終えると、正式に部隊に配属されるのだが、T.O.Pとジュンスは一般的な軍隊ではなく、ともに「義務警察」となる。T.O.Pはソウル地方警察庁の楽隊部門、ジュンスは京畿南部地方警察広報団に所属されるという。

義務警察は、軍人として警察業務をサポートする。主な任務は交通整理、防犯パトロール、集会・デモ管理などだ。一般兵よりも自由度が多いというが、市民からのクレーム対応に追われることもあるらしい。

いずれにせよT.O.Pとジュンスの入隊で、いよいよ2017年の“入隊ラッシュ”が始まった。この後もSUPER JUNIORのキュヒョンら、そうそうたるメンバーが入隊してしまう。

(参考記事:【入隊編】来る者拒まず、去る者追えず…。2017年除隊・入隊予定の韓国芸能人を一挙紹介!!

ファンにとっては悲しい限りだが、今年は軍生活を終えて復帰する韓流スターも多い。東方神起のユンホやチャンミン、SUPER JUNIORのチェ・シウォンやウニョクなどなど、その顔ぶれは豪華であっと驚く“異例の除隊ラッシュ”の年でもあるのだ。

また最近は、除隊したことで魅力が上がる韓流スターも多い。韓国や中国で大ヒットしたドラマ『太陽の末裔』のソン・ジュンギなどは、その好例だろう。昨年末に除隊したJYJのジェジュンが1月下旬に開いた除隊後初の 単独コンサートの様子を見るかぎり、さらにたくましくなった印象だった。

きっとT.O.Pとジュンスも見事に兵役を務め、さらにパワーアップして帰ってくることだろう。2人が除隊するのは、2018年11月8日の予定だ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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