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ガンホー、『ガラスの仮面』とコラボした子供によるスマホゲームの高額決済を防ぐ啓発サイトを公開

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
公開された保護者向けの啓蒙サイト。筆者キャプチャ。

ガンホー・オンライン・エンターテイメントが、子供によるスマホゲームの高額決済を防ぐための保護者向けの啓発サイト『STOP!子供によるゲームの高額決済』を4月30日より公開しています。

STOP!子供によるゲームの高額決済

啓発サイトは、1976年より『花とゆめ(別冊花とゆめ)』で連載されている美内すずえ先生の少女漫画『ガラスの仮面』とコラボしており、保護者に人気の作品を使うことでより親しみやすいよう作られています。

サイト内では、『高額決済にハマる子供を救え!ハマルの御免』と名付けられた動画が3本公開されており、それぞれの動画でガラスの仮面の主人公の北島マヤや姫川亜弓の子供がスマホゲームにハマり、クレジットカードで高額請求される話が展開されます。

もちろんそれらの問題に対して月影先生(月影千草)が分かりやすく解決法を案内しており、「親の財布からのクレジットカードの持ち出し」、「別の物品の購入時に使用したクレジットカードの登録情報の利用」、「Wi-Fiを利用したネットに繋がらないはずのスマホからのインターネット決済」といった高額決済の原因と対策を学べます。

高額決済にハマる子供を救え!ハマルの御免 第1話

高額決済にハマる子供を救え!ハマルの御免 第2話

高額決済にハマる子供を救え!ハマルの御免 第3話

おそろしいのは「知らない」ってこと

各動画の最後に「おそろしいのは子供でもゲームでもない。おそろしいのは「知らない」ってこと。」と毎回挿入されていますが、高額決済の大半の理由はコレに尽きます。

もちろんメーカーが「プレイヤーがじゃぶじゃぶ課金したくなるような射幸心を煽りまくる」ゲームを作っているのも一因です。しかし、子供のスマホによる問題、ネットによる問題は親にその知識さえあれば防げることがほとんどです。

「よく分からないから」と放り出すのではなく、子供と一緒にスマホやネットについて学ぶ。そういった勉強する姿勢が、今の時代の親には求められています。

今回、業界大手のガンホーがこうした啓発を始めたことはとても素晴らしく、ぜひほかのメーカーにも後に続いて欲しいものです。

子供を守るため、行政や社会に任せるだけではなく親も知識を身につけましょう。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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