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iPhone 7のSuicaは電池(バッテリー)が切れても使える?

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
10月25日から使えると噂のモバイルSuicaアプリ(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

Appleの最新スマートフォン『iPhone 7』でいよいよ使えるようになるSuica。サービス開始日については、マイナビニュースの報道から「10月25日」が有力視されています。

Appleのスペシャルイベントで「10月後半(Later October)」と予告されていたApple Payの日本国内ローンチだが、複数の関係者の証言によれば「10月25日」となるようだ。

出典:Apple Payの日本国内サービス開始は10月25日で確定 | マイナビニュース

JR東日本が公開したQ&Aによると、従来のモバイルSuicaとは異なり、新幹線予約サービス『EX-IC』や銀行チャージ、キャリア決済チャージなどの一部サービスが利用できないことも分かってきました。

それでも改札の通過がiPhoneだけでできるようになれば、多くの人にとって便利なことでしょう。

バッテリーが持たないiPhone

そうしたなかで気になることがあります。それは、iPhoneのバッテリー持ちの悪さです。

先日、5インチ以上の液晶ディスプレイを搭載するAndroidスマートフォンと比べて、4.7インチのiPhone 7がバッテリーテストで最下位になったという英消費者団体のテスト結果を紹介しました。

iPhone 7、バッテリー持ちテストで最下位に(Yahoo!ニュース- 篠原修司)

本体のサイズ(搭載できるバッテリーの最大容量)が異なるのですから、最下位になるのは当たり前の話ではあるのですが、問題はほかのスマホに比べて電池切れになる可能性が高いという点です。

iPhoneのバッテリーが切れた場合、改札は通過できるのでしょうか?

JR東日本広報「電池が切れたiPhoneでは通過できない」

JR東日本のQ&Aには、次のように書かれています。

通話や画面表示ができなくなってしばらくの間(電池の劣化度合いや使用環境などで異なります)は、電池残量により自動改札機の通過が可能な場合もあります。しかし、電池の残量が完全になくなると全てのサービスが利用できなくなります。

出典:JR東日本:モバイルSuica>よくあるご質問>[その他]その他

このQ&Aを読むと、電池が切れてもしばらくは通過できるような印象を受けます。念のためJR東日本広報担当者に確認を取ったところ、次のような回答を得ました。

JE東日本広報担当者「(ユーザーが)使用されているスマートフォンによって異なるため、基本的に『(バッテリーが切れた状態では)使えない』と案内しております」

ここからは筆者の推測になりますが、おそらくは電池が切れても内部バッテリーにわずかながら電力が残っている場合は通過できるスマホもあるのでしょう。

ただしそれはスマホの機種や状態によって異なるため、JR東日本としては「電池が切れたら使えない」と案内しているのだと思われます。

つまり、今のところiPhoneはバッテリーが切れると改札を通過できないと考えて良いでしょう。

なお、「実際にiPhoneでのそのような実験をしたのかどうか?」を伺ってみたところ、「個別の案件についてはお答えできない」との回答でしたので、使えるか使えないかは実際にiPhoneでSuicaが使えるようになってから試したいと思います。

iPhoneユーザーでSuicaを利用される予定の方は、充電用バッテリーを持ち歩くのを忘れずに。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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