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V12戦直前、内山高志の今後

林壮一ノンフィクションライター
内山と4月5日に日本ボクシング協会会長となった渡辺均ワタナベジム会長(写真:中西祐介/アフロスポーツ)

「これまでに痛めてきた右の拳、左肘の状態がいいので、ここ最近では一番いいコンデシションでリングに上がれます。内山本人も私も、V12には自信があります」

4月27日の相手は、ジェスレル・コラレス(パナマ)。6試合連続のKO勝ちとなるか? 

無論、内山は目の前の試合に集中しているが、渡辺会長は既に先を見据えている。

「コラレスの次は、世界スーパーフェザー級正規王者となったハビエル・フォルトゥナとの交渉に入ります。WBAの指名試合ですし、内山の希望でもあるのでV13は海外でやらせたい。世界中の注目が集まるアメリカがベスト。内山もフォトゥナ戦が頭を過る部分はあるでしょう。でも、今はコラレス戦のことだけを考えている筈。切り替えができる選手ですからね。そして、V14は大晦日に日本でやらせてやりたい。日本人世界タイトル最多防衛記録を作り、さらに大きくなってほしいですね」

チケットはほぼソールドアウト。27日、内山はどんな戦いを見せるか?

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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