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日本代表元主将が吠える!「ハリル監督では危ない!!一刻も早く解任せよ」

林壮一ノンフィクションライター
「日本人を理解できていない」と評されるハリル監督(写真:田村翔/アフロスポーツ)

「サウジアラビア戦は、結果オーライでしょう。今日は喜んでもいいです。ようやくスタートラインに立てたという感じかな。ただ、2-0で勝ち切れなかった点や選手との"しこり"など、問題点は多い。次の試合(3.23 AwayでのUAE戦)まで時間があるのだから、早く新しい監督を据え、もう一度リセットするべきです」

と語るのは、元日本代表主将の田口光久氏(61歳)だ。

秋田市立秋田商業高校卒業後、浦和レッズの前身、三菱重工サッカー部に入団。ポジションはGK。3年目にレギュラーとなり、21歳で日本代表に選出された。国際Aマッチ59試合に出場。ロス五輪アジア予選時は日本代表の主将を務めた。

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サウジアラビア戦終了直後に、田口氏をインタビューした。

「就任当初は宇佐美、宇佐美、と宇佐美貴史に拘っていたが、もう呼びもしない。Awayのオーストラリア戦では『本田圭佑がもっと良ければ勝っていた』などと個人批判を平然とする。そして、先月になって急にGK代表候補合宿をやり、『190センチなければ世界には通用しない』と言い出す。フランス語が出来るからという理由で川島永嗣を代表に呼び戻したりと、何を考えているのかさっぱり分かりません。

実際、私の耳にはハリルとやりたくない、という現役選手の声が入って来ています。あの人間性を感じての心境ですよ。私自身が190センチなければダメだとか、通訳をやれなんて言われたら、丁重にお断り申し上げますね。

選手に対して失礼じゃないですか!

ハリルホジッチは、アルジェリア代表監督として、ブラジルワールドカップでベスト16に入りましたが、アフリカ人より日本人の方が繊細でしょう。多分、アフリカ人は練習の開始時間に来ないようなタイプですよ。我々は体も小さい。そうした日本人に合った育て方、日本人に合ったフォーメーションが理解できていないように見えます。日本を研究しようという姿勢がないですし、データを持っていないんですね。

9月1日にさいたまスタジアムでUAEに1-2で負けた時に解雇すればよかったし、<グループで3位以下になったらクビ>等の条件を出しておくべきでしたね。協会の判断も遅いです。日本は海外のネットワークや人脈が足りません。敢えて言いますが、元日本代表選手としては歯痒いです。元日本代表OBたちも、ほとんどがハリルホジッチ解任を望んでいます。サッカー自体ではなく、人間性を疑っているのです。いつだったか、ワールドカップ予選の試合中にピッチに尻を向けてコーチと話していることがありました。何を考えているのかと思いましたね。

サッカー関係者の間では、ハリルホジッチの年棒は2億円以上だと言われています。ワールドカップ出場を決めればボーナスは5千万円。1試合の勝利給は100万円だそうです。ただ、ヨーロッパで名のある監督は年収が3~5億円になりますから、ああいうレベルの人になるのかもしれませんね。

最終予選のグループで一番強いのはオーストラリアでしょう。サウジアラビア戦は選手主導で、個人個人が頑張って勝利を掴みました。レフェリーにも恵まれました。PKを得ましたが、ボールが当たったののは、相手選手のボディでしょう。だから、ツキもありましたよね。

3月以降の後半戦も苦しい戦いになるでしょうし、ハリル采配でワールドカップを勝ち上がれるとは思えません。時間のあるうちに、改善すべきです」

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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