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猛暑はピーク~来週は暑さ控えめ?~

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

日に日に暑く

7月26日(土)の最高気温
7月26日(土)の最高気温

今週は、九州北部~関東甲信にかけて、続々と梅雨明けの発表がありました。

それに見合うように日に日に暑くなり、真夏日と猛暑日の地点数が激増しています。

以下は、日ごとの真夏日、猛暑日の地点数、及びその日の最高気温

7月20日(日) 268    0   33.7℃(多良間空港、波照間空港)

7月21日(月) 346    0   34.4℃(与那国空港)

7月22日(火) 536    0   34.5℃(日田)

7月23日(水) 528   17   35.9℃(東近江、新居浜)

7月24日(木) 560   58   37.4℃(宮崎空港)

7月25日(金) 683  187   39.3℃(多治見)

7月26日(土) 702  231   38.8℃(東近江)

*26日(土)は17時20分現在

あす27日(日)も、関東~九州にかけての太平洋側では猛暑日の地点がかなり多くなりそうですが、その後は太平洋高気圧が衰退するため、ぐっと少なくなりそうです。

*去年の夏、江川崎や甲府などで40℃以上を記録した8月11日には、猛暑日地点数297地点を記録しています。

2013年8月11日の大猛暑

太平洋高気圧は衰退へ

太平洋高気圧は衰退へ
太平洋高気圧は衰退へ

今週、続々と梅雨明けをもたらし、猛烈な暑さをもたらした太平洋高気圧の勢力は次第に衰退し、特に来週の後半以降は日本付近からいったん姿を消すような予想となっています。

きょう26日に発表されたコンピュータの予想(GSM)によると、太平洋高気圧に相当する5880メートルの等高度線が来週にかけて次第に日本の南に下がり、その後、再来週の前半(8月5日頃)頃までは、弱い状態が続く予想となっています。

更に、いくつかの計算では、フィリピンの東で発生した台風が日本付近に近付くような予想も出現しています。

来週は平年並みか平年より低め?

7月26日(土)の週間予報
7月26日(土)の週間予報

気象庁発表の週間予報

上記のような予想を踏まえ、気象庁がきょう発表した週間予報では、来週の東日本~西日本にかけての気温は「平年並みか平年より低い」という予想に変わってきています。

週間予報でも、来週は35℃以上の猛暑日の予想はほとんどありません。

今後、コンピュータの計算による日替わりもあり得ますが、現段階では、来週以降、全国的に猛暑が続くようなおそれはかなり小さくなったとみて良さそうです。

とは言え、30℃を超える暑さは続く為、熱中症に警戒が必要なのは間違いありません。

気象庁による3か月予報では、8月の気温は全国的に平年並みか高めの予想となっており、再び猛暑が訪れる可能性は十分にありますが、今後の予想はかなり難しいと言えるでしょう。

(上図は気象庁発表資料より、加工は了承済み)

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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