東京の桜、今週末には一気に満開へ?
関東~九州で開花
今週月曜日(23日)、東京でも桜が開花し、関東~九州にかけてはすでに多くの所で開花を迎えています。
しかし、開花した途端に寒気が入ってきたため、現在はスローペースで花が開いている所が多くなっているようです。ところが、今後は気温が急激に上昇するため、今週末にも見頃を迎える所が多くなり、しかも、早ければ満開へと一気に突き進む可能性もありそうです。更に来週も20℃を超えるような陽気が続く予想のため、桜の季節があっという間に終わってしまう可能性もあります。
20℃超えはかなりの生長力に
東京の桜は開花してから満開までに平均すると約8日程度かかります。(開花した翌日が1日目とカウント)
しかし、年によってかなりのばらつきがあり、早ければ5日かからずに満開となることもあれば、10日以上かかって満開となる年も珍しくありません。そしてこの日数の差は気温に最も大きく関係していると考えられます。最高気温が15℃以上あれば普通に生長し、20℃を超えるような気温ならば非常に大きな生長力となります。
上図のように、東京の近年のデータを見ても、20℃前後の気温が続いた1998年や2014年は開花からわずか4日~5日で満開となりました。逆に15℃以上の気温がほとんどなかった2010年や2009年は満開まで10日以上を要しています。気象庁で言うところの満開とは8分咲き以上を指しますので、20℃という気温は1日2分程度の花を咲かせる力があると言っても良さそうです。
週末以降は連日20℃以上で一気に満開か
花冷えをもたらしている上空の寒気は今後徐々に東へ抜け、気温は各地で上昇傾向となり、特にあさって金曜日以降は、関東~九州で連日20℃以上まで上がる予想です。場合によっては25℃近くまで上昇する可能性もありそうです。
このため、今はスローペースで咲いてきている桜の花は、今後一気にペースを上げ、日曜日頃には東京を含む関東~九州でもう満開となるところが増えるかもしれません。
更に来週も、現在予想されているような20℃以上の気温が続くとあっという間に満開を過ぎ、来週後半にはもう桜吹雪の状態にシフトしていてもおかしくありません。来週の週末(4月の第一週の週末)まで桜がもつのか?ちょっと心配な状況です。