沖縄では記録的な暑さ続く~台風や梅雨前線に影響も~
九州は大雨、沖縄では記録的な高温
今月は九州南部付近に梅雨前線が停滞することが多く、その影響で鹿児島県などでは記録的な大雨となっています。
その一方で、まったく正反対の晴天と記録的な暑さが続いているのが沖縄です。
九州の大雨のニュースに隠れ、あまり全国的な話題とはなっていないのですが、沖縄では先島諸島を中心に6月としてはこれまでにないような記録的な暑さが続いています。
今月に入ってからの那覇と石垣島の気温をご覧下さい。
那覇では6月8日から真夏日が続いており、今月に入ってからきょう27日で24日目の真夏日となりました。那覇の6月の真夏日の平年値は約14日です。
更に石垣島では5月26日からきょうまで33日連続の真夏日となっており、今月はほぼ間違いなくすべての日で真夏日となるでしょう。同じく石垣島の平年値は約20日です。
下は石垣島の6月の気温記録です。
石垣島では6月の平均気温が29.7℃(26日まで)となっており、過去の記録を大幅に更新するのは間違いありません。更に際だって高くなっているのが最低気温です。この6月に出た記録で上位3位までを占めています。
また、けさの石垣島の最低気温は29.7℃となっており、このままきょうが終わると再び最低気温の高い記録を更新することになり、これは石垣島の記録であるのはもちろん、6月の日本列島の記録をも更新することになります。
ちなみにあす28日の石垣島の予想最低気温は30℃となっています。(27日昼予報)
もし、最低気温が30℃以上ならば、日本の歴代の記録に顔を出すかもしれません。
海面水温も上昇中、台風などへの影響も
沖縄で暑さと晴天が続いているのは、沖縄近海から日本の南で太平洋高気圧の勢力が強いためです。晴れている所では連日のように厳しい日差しを受けているため、海面水温もジワジワ上昇します。
昨日の段階で、30℃以上の海域がフィリピンの東から沖縄のすぐ南、更には日本の南まで大きく広がっています。これは平年より1℃~2℃位高めの水温です。海面水温が高いとその水面から蒸発する水蒸気の量も増えるため、すぐ北側に位置する梅雨前線の活動を強める働きがあります。(すでに九州南部付近の大雨へ影響している可能性もあります。)
更に台風が発生して北上してきた場合などは、その勢力を強めたり、あるいは維持させながら、沖縄や日本付近に近付かせる要因にもなります。
沖縄の晴天と猛暑は沖縄だけの現象ではなく、その影響が本州付近へ波及する可能性も十分にあるのです。