梅雨前線いったん消滅し今年一番の暑さに、熱中症に警戒
梅雨前線が消滅し、いったん梅雨明けを思わせる天気図に
天気図をご覧下さい。
昨夜(17日)は日本の南に長々と延びていた梅雨前線ですが、けさ9時(18日)の予想では日本付近で姿を消した状態となっています。
これは南の太平洋高気圧が勢力を強めるため、梅雨前線の活動が弱まり、天気図上には示せない(消滅)状態となるからです。
梅雨明けの形(パターン)にはいくつかありますが、このように梅雨前線が消滅するのもその一つで、きょうはまさに梅雨明けを思わせるような晴天が広がり、夏至直前の強烈な日差しのもと、今年一番の暑さの所も多くなりそうです。
ただ、あす以降は大陸から新たに梅雨前線が顕在化して、西日本に伸びてくるため、このまま本州付近で梅雨明けになるということはまずありません。
東北~沖縄まで真夏日、関東甲信では初の猛暑日も
今年、これまでで全国的に最も暑くなったのが5月23日。
この日は全国の214地点で30℃以上の真夏日を記録し、東京都心でも30.9℃と今年初めての真夏日となりました。そして、群馬県の桐生では34.2℃を記録し、実はこれが今年全国で記録した最も高い気温となります。ですから、猛暑日(35℃以上)の日数は5月1日~6月17日まで0日となっています。
きょうは関東甲信地方の内陸部を中心に、今年初めて35℃以上まで上がる可能性があり、群馬県と埼玉県には高温注意情報も出されました。
もし予想通り35℃を超えれば、今年全国で初めての猛暑日となります。
さらに30℃以上の真夏日の地点数も上記214地点を抜いて今年一番多くなるかもしれません。
(18日17時追記)
きょうの最高気温は、埼玉県鳩山35.2℃、群馬県館林35.1℃と2地点で全国で今年初の猛暑日となりました。また東京都心は33.0℃と今年一番の暑さを記録し、全国の真夏日地点数は269地点と今年最も多くなりました。
夏至直前の強烈な日差しに要注意
きょうの暑さは梅雨前線が南に下がって弱まる晴天のため、比較的湿度は下がり、カラッとした暑さの所が多くなるでしょう。
ただ問題は強烈に照りつける日差しです。来週の火曜日(6月21日)は1年の内で最も太陽が高い所から照らす夏至なので、今の時期はとにかくお昼前後の日差しは強烈です。昔はよく日射病という言葉が聞かれましたが、これは強い日差しに長時間当たることで発症する熱中症のこと。 大量の汗をかいて脱水症状となり、倦怠感、悪心、頭痛、めまい、意識障害、けいれんなどの症状が出ます。
梅雨の晴れ間はとにかく強烈な日差しや突然の厳しい暑さに見舞われることが多く、熱中症の患者が急増することも多いので、炎天下での行動は特に警戒が必要だと思われます。環境省などによる熱中症予防情報を参考にして、十分に注意をなさって下さい。