台風5号の置き土産?関東甲信~東海で記録的猛暑の恐れ。熊谷と秩父は39℃予想。
台風5号は日本の東を北上中
今年初の大型の台風へ発達した台風5号は日本の東を北上しており、現在、関東~東北の太平洋側が台風の強風域に入っています。
この台風の影響で、関東~北日本の太平洋側ではきょう9日いっぱい波が高く、沿岸部では強風の恐れがありますので、注意、警戒が必要です。
ところで、台風5号はきょう日中には関東から次第に遠ざかっていきますが、この台風が置き土産としてもたらしそうなものが猛暑です。
しかも記録的な猛暑となる恐れもあります。
台風5号の置き土産、記録的猛暑に警戒を
上図は、きょう9日午前9時の上空約1500mの気温と風の予想です。(MSMモデル)
少し見づらいのですが、日本の東海上を台風5号が北上し、この台風を取り巻くように反時計回りの風が台風に吹き込んでいるのが分かります。
気温に注目すると日本付近には真夏の暑さをもたらす18℃前後の暖気が流れ込んでおり、特に関東甲信~東海にかけての太平洋側には21℃以上のさらに暖かな空気が流れ込んでいるのが分かります。
これは台風が持ち込んだ暖かな空気が台風の反時計回り(北西の風)の風で山越えのフェーン現象を起こし、一段と昇温していることを現しています。
きょうはこの21℃以上の暖気に覆われているエリア、関東甲信~東海にかけて、海風の入りづらい内陸を中心に38℃前後の猛烈な暑さが予想されています。
熊谷と秩父で39℃の予想
昨日8日、岐阜県多治見で39.7℃の今年全国一番の暑さを記録しましたが、きょうは関東地方までこのような記録的猛暑となるポテンシャルゾーンが広がっています。
けさ発表された予想最高気温は熊谷と秩父で39℃の他、東京都心でも37℃となっています。晴れ具合や風の吹き方、強さなどにもよりますが、これ以上に上がる可能性もあり、すべてが気温上昇の方に傾くと局地的には40℃前後まで上がる所があるかもしれません。
熱中症など、体調管理には十分な警戒が必要です。