台風22号発生。来週中頃に沖縄の南へ?
台風22号が発生
きょう(15日)午前9時、日本の南へ約3000キロ離れたカロリン諸島という所で台風22号が発生しました。
今後は発達しながら西寄りに進み、予報円の真ん中を進むと、来週木曜日頃(20日)にフィリピンの北部付近に達する予想です。
この時点での予報円の半径が370キロと、5日後にしては比較的小さいため、進路の大きなブレは考えづらいかもしれませんが、北寄りのコースを進むと、来週後半、沖縄に影響する可能性もありそうですから、今後の進路には注意が必要です。
今回も沖縄付近の高気圧が鍵を握る可能性
今年の8月は季節外れに東~北日本を指向することが多かった台風ですが、9月中旬以降はおおむね季節通り、例年通りとも言える進路で、沖縄や本州付近に接近、あるいは上陸を繰り返しています。
しかし、わずか3週間の間に、4個の台風が沖縄付近からまっすぐ中国大陸へ進んでいくパターンと、転向して(北~北東進)本州付近へ進んでくるパターンの2通りを繰り返している状態です。
台風14号は9月13日~15日頃、台湾の南から中国大陸へ進みました。
台風16号は9月16日~20日頃、先島諸島の北で転向し九州に上陸しました。
台風17号は9月26日~27日頃、台湾を横切って中国大陸へ進みました。
台風18号は10月2日~5日頃、沖縄の北で転向し日本海側に接近しました。
まっすぐ中国大陸へ進むか、あるいは転向して本州付近へ進んでくるかは、日本の南の太平洋高気圧が大きな鍵を握っています。
特に沖縄付近での勢力が強まるか、弱まるかのわずかなさじ加減で、台風が西へ進むか、北へ進むかがある程度決まることになります。
今回、台風22号がフィリピンの北部付近(あるいは沖縄の南)に進む来週中頃までは高気圧が強いものの、来週後半にかけて高気圧が衰弱することを示唆する計算もあるため、来週末にかけての進路には、念のため、注意が必要です。
台風22号は急速強化で急発達へ
台風22号が今後進む予想のフィリピンの東海上はまだ海水温がかなり高く、29℃以上となっています。
気象庁の予想では、あす以降、急速強化とも呼べるような急発達をする見込みで、18日(火)午前9時の中心気圧は935hPa、最大瞬間風速は70メートルの非常に強い勢力に発達する予想です。
今年これまでに猛烈な勢力となった台風は、1号900hPa、14号890hPa(速報値)、18号905hPa(速報値)と3つありますが、これに匹敵する勢力となる可能性も十分にありそうです。