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3連休の真ん中、8日(日)は関東甲信でまとまった雨か雪?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
8日(日)は関東平野部でも、雨または雪の予想。(ペイレスイメージズ/アフロ)

3連休に南岸低気圧が通過

3連休に南岸低気圧が通過する予想。気象庁発表資料に加工。
3連休に南岸低気圧が通過する予想。気象庁発表資料に加工。

新年が明けて、太平洋側では乾燥した暖かな晴天が続いています。

この晴天は6日(金)頃まで続きますが、ちょうど3連休の始まる7日(土)には今年初めて太平洋側に雨を降らせる低気圧が西日本に接近する予想です。

そしてこの低気圧は8日(日)にかけて、九州付近から本州の南岸を通過する予想で、いわゆる南岸低気圧と呼ばれる低気圧となりそうです。

南岸低気圧は太平洋側にもまとまった降水をもたらしますが、上空の寒気次第で関東甲信を中心に雪をもたらすことも多くあります。

その1つの目安は上空約1500mの寒気で、おおまかに0℃以上ならば雨が主体、0℃以下ならば雪の混じる可能性があり、-3℃以下ならば平野部でも雪が主体で降ることが多くなります。

今の予想では西日本はほぼ雨ですが、関東にはちょうど0℃線がかかっており、雨で降るか、雪で降るか、微妙なところです。

ただ今のところ、0℃線は関東北部あたりまで北上する予想で、関東の平野部で雪になる可能性があるのは群馬や栃木など内陸方面だと思われますが、低気圧のコースや発達次第では上空の寒気を引っ張り込むこともあるため、そうなれば関東南部でもみぞれや雪に変わることが想定される気圧配置です。

関東甲信の山沿いや内陸ではまとまった雪になる可能性もあるため、特に8日(日)はこの南岸低気圧の最新情報に十分ご注意下さい。

なお、9日(月)成人の日は冬型となり、日本海側で雨や雪が降るものの、東京など太平洋側では天気が回復する可能性が高いと思われます。

同じ南岸低気圧でも雨になったり、雪になったり

東京で54年ぶりに11月の初雪
東京で54年ぶりに11月の初雪

【2016年11月24日】

東日本は広い範囲で雪や雨となり、関東では初雪ラッシュとなった。

東京都心(大手町)でも雪が舞い、11月に初雪が観測されたのは54年ぶり。また東京都心(北の丸公園)ではうっすらと雪化粧し、11月中の積雪は統計開始以来初めてとなった。

東京で積雪6センチ
東京で積雪6センチ

【2016年1月18日】

東日本の広い範囲で雪に。関東は未明から雪に変わり、東京都心でも午前6時に6センチの積雪を観測。熊谷は15センチ、前橋は20センチの大雪となった。

東京で積雪3センチ
東京で積雪3センチ

【2015年1月30日】

東~北日本の太平洋側で広く雪となった。東京都心は午前3時頃から雪となり、午前11時に3センチの積雪を観測。宇都宮は5センチ、甲府は6センチの積雪。

東京は冷たい雨
東京は冷たい雨

【2015年1月15日】

太平洋側を中心に、広い範囲で雨や雪となった。関東の山沿いは雪で秩父の積雪は5センチ。熊谷でもみぞれが降ったが、東京都心は雨。ただ気温は3℃~5℃でとても冷たい雨だった。

大雪の成人の日。東京で積雪8センチ
大雪の成人の日。東京で積雪8センチ

【2013年1月14日】

発達した低気圧が予想以上に寒気を引っ張り込み、関東の平野部でも大雪の成人の日に。東京都心でも昼前から雨が雪に変わり、夕方にかけて降り続いた。東京都心の積雪は8センチ。大雪警報の出た横浜は13センチの積雪。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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