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週明けは再び春の嵐!関東は“春二番”か

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
強風で倒れた自転車(ペイレスイメージズ/アフロ)

月曜日(20日)は典型的な春一番型

20日(月)の予想天気図。気象庁HPより。
20日(月)の予想天気図。気象庁HPより。

天気と気温の変化がとても大きくなっています。

これも春へ向かっている証拠ではありますが・・・。

きょうからあす日曜日にかけては寒気が入り、冬の寒さが続きますが、月曜日には低気圧が発達しながら日本海~北日本へ進む予想です。

このため一転して、全国的に暖かな南風が強く吹き、春の嵐となるでしょう。

この天気図の形は春一番をもたらす典型的なパターンとも言え、まだ春一番の発表がない、中国、近畿、東海地方でも春一番の発表があるかもしれません。

一方、昨日までに春一番の発表があった関東、北陸、四国、九州北部、九州南部・奄美地方では、俗に言う“春二番”が吹くかもしれません。

春二番、春三番とは?

気象庁では立春から春分までの間に吹く、初めての暖かな強い南よりの風を春一番として気象用語で定義しています。

ただ 年によっては春分までの間に、春一番と同じような強い南風が二回、三回と吹くことがあります。

言うなれば、春二番、春三番ということになりますが、気象庁ではこの二番目以降を正式には定義していません。

ですから俗に言う春二番、春三番という表現になるのです。

東京は月曜日の夕方頃に荒天がピークに

20日(月)15時の風の予想
20日(月)15時の風の予想

月曜日は低気圧に伴う強風が主に日本海側で、寒冷前線に伴う強風が主に太平洋側で予想されています。

まだ気象庁からは正式な防災情報は発表されていませんが、コンピュータの予想では、沿岸部を中心に平均10~15メートル(最大瞬間風速は20メートル前後)の強風が広く予想されており、特に関東~東海の沿岸部では一段強めに予想されています。

17日の春一番では関東沿岸部や静岡県で最大瞬間風速25~30メートルの非常に強い風が吹き荒れましたが、今回も同じような非常に強い風に見舞われる恐れがあります。

関東の強風のピークは月曜日の昼過ぎ~夕方頃で、帰宅の足に影響が残るかもしれません。注意・警戒を。

来週にかけて、春と真冬を行ったり来たり

上記のように週明け月曜日は春の嵐ですが、火曜日は一転、強い寒気と冬型により、冬の嵐となるでしょう。日本海側は吹雪や大雪に警戒が必要で、晴れる太平洋側でも強い北風が吹き荒れそうです。

ところが木曜日は再び低気圧が日本海を進んで春の嵐となり、金曜日はまた寒気が入り、冬の嵐となるでしょう。

気象情報に十分ご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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