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「5月に村田諒太とゾウ・シミンが出場するラスベガス興行を計画している」 ボブ・アラム 一問一答

杉浦大介スポーツライター
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2月25日 MSGシアター

テレンス・クロフォード(アメリカ)対ハンク・ランディ(アメリカ)戦の会見時

囲み取材の一問一答

ーー先ほどの会見中、5月にラスベガスで中国人、日本人選手をフィーチャーした興行を予定していると言及していましたが、詳細をお願いできますか。

BA:村田諒太を起用することになる。会場はウィン・ラスベガスで、フジテレビによって中継される。他の日本人選手も登場する予定だ。その選手が誰になるかは分からないけれど、村田とゾウ・シミン(中国)は出場する。

ーーアメリカでのテレビ放送はどうなるのでしょう?

BA:それについてはまだ分からない。時間的にはアメリカの土曜の夜、日本、中国では日曜の朝になる。中国ではCC TV、日本ではフジテレビの中継だ。

ーー具体的な日時は?

BA:5月21日か28日のどちらかだ。

ーー今週末の興行に登場するクロフォード(アメリカ)をどう評価していますか?

BA:クロフォードは素晴らしいファイター。性格もとても良い。私たちが現在抱えている主力選手たちが去った後、ボクシングを代表するファイターになっていくだろう。彼の伸びしろはまだまだ大きいよ。

ーーマニー・パッキャオ(フィリピン)の同性愛者への差別発言が話題になり、あなたも批判的な発言を残しました。この事件が次戦(4月9日、ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)戦)のチケット売上、PPV購買数に影響すると考えていますか? 

BA:アメリカにも、他の国にも、同性愛者の結婚に反対の人間はたくさんいる。そんな背景を考えれば、(興行に)影響するとは私は考えていない。

ーーパッキャオがブラッドリー戦で好試合をしたら、現役続行を勧めますか?

BA:マニーには政治家としての人生もあるのだから、私は(現役続行への)ロビー活動はしない。ただ、もしも彼がまた戦いたくなったら・・・・・・だから私はこれが“ラストファイト”だなどとは言っていないんだ。彼が続けたくなったら、続けるだけ。いずれにせよ、私はロビーはしない。もしも引退したいならそうさせるよ。

ーーワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)対ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)、ビクトル・ポストル(ウクライナ)対エイドリアン・グラナドス(アメリカ)の2試合をメインに据えた興行の進展は?

BA:(その試合の中継について)HBOとは話はしたが、彼らとだけ話すわけではない。少し様子を見る必要がある。私としてはダブルヘッダーを実現させて、多くの人に見て欲しい。その手段を見つけるよ。

ーートップランク社はしばらくはHBOと密接な関係を築いてきましたが、(関係が良好でなかった)Showtimeでの中継も選択肢の1つということですか?

BA:もちろんだ。状況は変わるものだからね。CBS/Showtimeの人間たちも、可能な限り最高のプログラムを提供するためにはすべてのプロモーターと関わる必要があるという事実に気づくはずだ。

ーーファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)の今後については?

BA:マルケスは膝はもう大丈夫だと言っていて、夏にメキシコシティで復帰戦開催を望んでいる。その試合で勝った後、テレンス・クロフォードのような相手との重要な試合を考えている。マルケスは実際にはスーパーライト級だ。(対戦の噂のあった)ミゲール・コット(プエルトリコ)は彼よりかなり大きいから、対戦の話はもともと理に叶ってはいなかったんだよ。

スポーツライター

東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している

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