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意外!? 交流戦、パ・リーグ「6戦全勝」は8年ぶり

田尻耕太郎スポーツライター

6月14日(日)の「日本生命セ・パ交流戦」はパ・リーグ本拠地各地で6試合が行われた。

結果は以下のとおり

日本ハム3-1DeNA(札幌ドーム)

楽天4-0中日(コボスタ宮城)

西武3‐2ヤクルト(西武プリンスドーム)

ロッテ3×‐2巨人(QVCマリン)

オリックス10-1阪神(京セラドーム)

ソフトバンク7-2広島(ヤフオクドーム)

パ・リーグの1日6試合全勝は、まだ(?)4回目

ご覧のとおりパ・リーグが6戦全勝した。

毎年のようにパ・リーグが圧倒する交流戦。なので、「パ全勝」といっても、それほど驚くような事実ではないと思っていたのだが、調べてみると意外な事実が。パ・リーグが6戦全勝したのは2007年5月22日まで遡らなければならなかったのだ。

それ以前は2006年5月12日、同年6月7日に達成しており、今回が4回目の出来事だった。

セ・リーグでは借金チームが2位の異常事態

今年で11年目を迎えた交流戦は、すでに前日13日の時点でパ・リーグが6年連続10度目となる勝ち越しを決めていた。これで60勝43敗3分とさらに差を広げた形だ。

この影響でセ・リーグの方では異常事態も起きている。この日で10連敗を喫してしまったDeNAは遂に借金1(32勝33敗1分)となってしまったのだが、それでもセ・リーグ順位は2位をキープしているのだ。首位の巨人でさえ貯金はわずか2(34勝32敗)。パ・リーグに当てはまれば、4番目の勝率でしかないのだ。

日本ハムかソフトバンクに絞られた「交流戦1位」

とはいえ、首位から最下位まで4.5差という「混セ」となっており、今後いい方向に盛り上がっていけば、それはそれで悪い話ではない。

また、今季の交流戦は「優勝」は決めないものの、「勝率1位球団」の表彰はある。現在の首位は日本ハム。16日に予定されている阪神戦(甲子園)で勝つか引き分ければ1位。敗れれば、ソフトバンクが逆転1位となる。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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