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4年目1軍デビュー目指して、真砂勇介が存在感放つ!=ホークスB組練習試合

田尻耕太郎スポーツライター

柳田も出場したB組今年初戦

ホークス宮崎春季キャンプは中間地点。2月15日にはB組が今年初の対外試合(社会人・パナソニック)と練習試合を行った。

2月15日 B組練習試合

パナソニック 000200000 2

ホークス   000000000 0

<バッテリー・ホークスのみ>

笠原、伊藤祐、笠谷、山田、巽――張本、堀内

<本塁打>

なし

【戦評】

今年初の対外試合は完封負けだった。チャンスであと一本が出ず。最終回も一発出ればサヨナラの場面を作ったが、最後の打者だったルーキー茶谷健太のバットは虚しく空を切った。

投手陣では先発の笠原大芽、笠谷俊介はピンチを背負いながらも無失点に乗りきり粘った。6回から2イニングを投げた山田大樹は打者6人を完全に抑える好内容。「球速が出なかった(最速131キロ)」と悔しがったが、内野ゴロを巧みに打たせる持ち味を発揮した。

また、昨年右ひじを手術した関係でB組で調整中の柳田悠岐は4番DHで出場。1打席のみで、結果は遊ゴロだった。

3番起用真砂が走攻守で猛烈アピール!

4年目の飛躍を誓う真砂
4年目の飛躍を誓う真砂

元気がなかったホークス打線で、3番に座った真砂勇介が気を吐いた。初回の第1打席でセンターオーバーの二塁打。4回の第2打席は四球を選び出塁すると、その後二塁から三盗を決めた(記録はダブルスチール)。さらに6回の第3打席でも右中間寄りの打球で一気に二塁に達する好走塁を見せた。

水上善雄2軍監督の中軸起用に応えた真砂は「3番という打順はあまり意識をしませんでした。ただ、今年最初の試合なので、積極的なプレーでアピールしたいと思っていました」と笑顔で振り返った。

ひちょり2世

2012年ドラフト4位入団の真砂は京都府出身。西城陽高校で通算52発を記録するパワーを見せつけたが、タイプとしては走攻守のバランス型。顔が似ていることもあって「森本哲稀2世」と呼ばれた。

台湾Wリーグで盗塁王

柳田(左)と楽しそうに話す姿も
柳田(左)と楽しそうに話す姿も

3年間1軍出場はないが、昨年末には台湾・ウインターリーグに参戦し、同リーグ盗塁王(18試合13盗塁)に輝いた。

「1月の自主トレ期間中には体重を5キロ増やすことに成功しました。キャンプで少し落ちちゃいましたが、今も85キロあります」

明らかに体つきが大きくなり、プレーにもスケール感が出てきた。それでも、この日の練習試合でも三盗を決めたようにスピードは失っていない。

「今年は1軍で勝負したい」

1つ年下の外野手の上林誠知が脚光を浴びる中、真砂もチャンスを虎視眈々とうかがっている。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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