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先発大隣にやや課題も、ホークスサヨナラ! 金子圭がV打

田尻耕太郎スポーツライター

嘉弥真3勝目

8月23日のウエスタン・リーグ。ホークスはヤフオクドームでカープと対戦した。1軍との親子試合として行われ、10:10開始だった。

【8月23日 ウエスタン・リーグ ヤフオクドーム 1694人】

広島     200100010   4

ソフトバンク 200000201×  5

<バッテリー>

【C】中村恭、岡田、江草、●飯田(2勝4敗)――中村亘、白濱

【H】大隣、寺原、島袋、○嘉弥真(3勝2敗10セーブ)――拓也、斐紹

<本塁打>

【C】メヒア5号 【H】カニザレス9号

金子圭(左)はクールに喜ぶ
金子圭(左)はクールに喜ぶ

<戦評>

ホークスがサヨナラ勝ちした。4対4の9回、先頭の真砂のヒットから1アウト満塁をすると、途中出場の金子圭がセンターへ犠牲フライを放った。

ホークス打線はしぶとかった。初回に2点の先制を許したが、その裏に4番カニザレスが9号2ランを放ってすぐに追いついた。1点を追いかける7回には牧原が先頭で三塁打。次打者のとき、捕手が投球を前にこぼしたのを見て素早く本塁を突く好走塁を見せた。さらに拓也の二塁打をきっかけに、真砂が一時勝ち越しとなるタイムリーを放った。

カープは4回にメヒアの特大5号ソロで勝ち越し。8回にはルナのタイムリー二塁打で追いつくなど執念を見せたが、最後は4番手の飯田がつかまった。  (了)

大隣「ボールの強さは課題」

先発した大隣
先発した大隣

ホークスの先発は大隣憲司。実績十分で、2年前には終盤戦のしびれる場面で何度も好投し、秋のキーマンにも挙げたい左腕だが、やや課題の残る投球だった。

5回3失点。被安打5のうち3本が長打。同点の4回には勝ち越し本塁打も献上した。

直球のスピードが出ない。最速は134キロで、ほとんどが130キロ前後。試合後には本人も「ボールの強さは課題」と認めた。それでも指のかかりは悪くない。初回、失点はしたが、3アウト目をとった見逃し三振の場面では、インコースに直球を3球続けた。キレ、コントロールともに申し分なかった。

「腕が振れていないというわけではない。フォームの問題だと思う。今取り組んでいることを続けて改善して、もう少しいい状態にしていきたい」

先発ローテでサウスポーは和田毅のみ。左の大隣が加わればバランスも良くなるだけに、次回以降の投球も注目したいところだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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