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3番柳田悠岐! ホークス、ベスト打順でCSへ=紅白戦結果

田尻耕太郎スポーツライター
6日、一軍に合流した柳田悠岐

白組の長谷川が同点2ラン

ホークスがヤフオクドームでのCS前調整で、最初で最後の紅白戦を実施した。

紅 004000 4

白 020200 4(※特別ルール)

<バッテリー>

【紅】寺原、バリオス、嘉弥真、岡本――高谷、鶴岡

【白】攝津、飯田、加治屋、星野――細川、拓也

<本塁打>

【白】長谷川

両チームのスタメン
両チームのスタメン

<戦評>

白組が主力野手主体のメンバー。この日1軍に合流した柳田悠岐が3番に入り、1番には中村晃が起用された。白組の2回の攻撃は、先頭の内川聖一、続く長谷川勇也の連打で作ったチャンスで松田宣浩が右翼線二塁打を放って先制。さらに今宮健太のタイムリーで追加点を挙げた。4回の得点は長谷川の2ラン本塁打。これで同点として、控え中心の紅組の“下剋上”を阻止した。また、白組先発の攝津正は2回パーフェクト。2三振のほかはすべて内野ゴロに仕留める完璧な内容だった。

紅組では1番の明石健志、2番城所龍磨が2安打を放ってアピールした  (了)

柳田は2打数1安打。フルスイング問題なし!

この日1軍に合流した柳田悠岐は紅白戦で白組の「3番センター」で出場し、2打数1安打1四球だった。さっそく快音だ。第1打席、寺原の147キロに力強いスイングで応戦してレフト前へゴロではじき返した。その後二塁への盗塁を試みたがアウト。それでも積極的な姿勢を見せた。第2打席はカーブに空振り三振もフルスイング。第3打席は四球で出塁した。

藤井康雄打撃コーチは「この日の打順が(本番での)ベースになる」と認めたうえで、「3番に柳田が入ることで相手は嫌がる。4番のウッチーも出塁が多いし、5番、6番がポイントになるだろうね」と話した。

5番長谷川がCSのカギ

5番の長谷川勇也は第2打席でレフトへ流し打って本塁打を放つなど2安打2打点。9月28日のロッテ戦(QVCマリン)でも2打席連続本塁打をマークしている。ここにきて「5番・長谷川」の調子が上がってきたのは大きい。

今季は打線の低調が目立ったホークス。米大リーグに移籍した李大浩の穴を埋め切れなった。しかし、シーズン開幕前は「長谷川がいる。機動力も使える」と楽観視する見方が大半だった。しかし、‘14年9月に負傷してその後手術もした右足首の状態が思わしくなく、今季出場は122試合。規定打席にはわずか「1」ではあるが、届かなかった。

長谷川が復調となれば、ホークス自慢の強力打線で臨めるCSとなる。大きな注目ポイントになりそうだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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