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五十嵐亮太、メキシコ武者修行で第一歩! 現地ウインターリーグで初登板

田尻耕太郎スポーツライター
五十嵐亮太(写真はブルージェイズ時代のもの)(写真:ロイター/アフロ)

かつて速球王と呼ばれた、37歳右腕の挑戦

37歳右腕が単身メキシコにわたり、翼を磨いている。

福岡ソフトバンクホークスのベテラン投手の五十嵐亮太。10月31日にウインターリーグに参加するために福岡を発ったばかりだったが、現地時間の11月2日、所属先の「Tomateros de Culiacan」の一員として早くも初マウンドに立った。チームの選手名鑑によれば背番号は80。

2回3K無失点の好結果

ホームゲームでのVenados de Mazatlan戦。2対4の7回表から4番手で登板した。先頭打者にいきなり四球を与えて、その後暴投もあり走者を三塁まで進められたが、最後は一塁ファウルフライに打ち取ってこの回無失点。8回表も続投し、1アウトからヒットを許したがこの回は2三振を奪ってまたもゼロに抑えた。

初登板は2回無失点。1安打、3奪三振、1四球の内容だった。

新球スプリットを習得へ

今年、五十嵐は通算700試合登板を達成したシーズンではあったが、ホークス移籍後4年目でワーストの33試合登板、防御率3.62と振るわなかった。ヤクルト時代には当時日本最速の158キロをマークしたが、今季は自慢のスピードもややダウンしていた。

オフに入った当初、五十嵐は「(新しい)ピッチングスタイルやフォームが固まりつつある。その精度を高めたいし、増やすべき球(スプリット)を実戦で試したい」という意向から、球団にウインターリーグ参加を直訴した。当初はドミニカ共和国を希望したが、メキシコでの参加となった。

かつて、米国でプレーしていた頃も「メジャー2年目のオフ、カットボールを習得したくてウインターリーグに参加したことがある」という。12月中旬に帰国する予定となっている。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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