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ホークス新助っ人は大砲だ! 28歳ジェンセン、今季3Aで30発120打点

田尻耕太郎スポーツライター
今年9月、メジャー初本塁打を放った際のジェンセン(右)(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

左投げ右打ちの珍プレーヤー

ホークスに待望の大砲助っ人がやってくる。

11月29日、福岡ソフトバンクホークスはカイル・ジェンセン内野手の入団について報道陣に向けてプレスリリースした。

球団発表によれば、ジェンセンはアメリカ生まれで、1988年5月20日生まれの28歳。身長190cm、体重109kgはいかにもスラッガー然とした体格だ。

珍しいのは左投げ右打ちという点だ。背番号は「27」に決まった。

球団リリースにはマイナー3Aでの通算成績が記載されており、2009年から今季までの計8シーズンで454試合に出場し、打率.265、89本塁打、319打点を記録していることが分かった。

メジャー1号は、米球界を代表する左腕から

また、「MiLB.com」によれば、今季はアリゾナ・ダイヤモンドバックスの3Aでプレーし、133試合に出場して打率.289、30本塁打、120打点をマーク。本塁打も打点もキャリアハイの成績を残し、9月に待望のメジャーデビューを果たしている。

メジャーでは17試合で打率.194と結果を残せなかったが、放った6安打のうち本塁打2発をマークして意地を見せた。

さらにメジャー初本塁打を放った相手は、サンフランシスコ・ジャイアンツ左腕エースのマディソン・ガムバーナー(今季34試合先発15勝9敗、防御率2.74)だったのも好印象だ。加えて、メジャー第2号本塁打はドジャースのリッチ・ヒルからのバックスクリーン弾。こちらも今季2桁勝利(12勝)を挙げた好左腕だ。

今季のマイナー3Aでも左腕との対戦成績は127打数50安打8本塁打、打率.394と突出しており、左腕キラーとしての適性があると考えられる。

来日やホークス入団発表などの日時については現時点では未定だ。

カイル・ジェンセン内野手コメント(球団リリースより)

「初めてNPB に興味を持った時からホークスには強い関心を持っていました。今回こうしてホークスという伝統ある常勝チームでプレーできることに、感謝の気持ちでいっぱいで、とてもワクワクしています。来季はホークスのコーチ陣の皆さんのアドバイスをもらいながら、さらに自分自身を成長させ、ホークスの日本一奪還に貢献できることを心から楽しみにしています」

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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