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元「F1セブン」の高波氏がソフトバンクコーチに復帰!小学生チームマネジャーから転身

田尻耕太郎スポーツライター
会見を行った高波・新コーチ

4季ぶり復帰に「また挑戦。嬉しい」

来季日本一奪回を目指す工藤体制の最後のピースが埋められた。

21日、ソフトバンクは来季の3軍外野守備走塁コーチに高波文一氏が就任することを発表し、同日福岡市内のホテルで会見を行った。

会見の中で高波新コーチは「以前もコーチを経験しており、やりがいのある仕事だと感じていました。チャンスがあればまた挑戦したいと思っていたので嬉しいです。高卒の選手や育成選手も多いのでプロとしての技術はもちろんですが、人間力も高められるような指導をしていきたい」と話していた。

今月末Jr.トーナメントではチームマネジャー

高波氏は現役引退後にソフトバンクのファームスタッフを経て‘12年に2・3軍外野守備走塁コーチ、‘13年は2軍外野守備走塁コーチを務めた。

‘14年からはソフトバンク球団野球振興部で球団職員として従事していた。

野球振興部では福岡をはじめ九州各地での野球教室に出向くなどして幼稚園児から中学生までを指導し、青少年の健全育成や地域貢献活動のために尽力してきた。シーズンオフ期間は現役選手の野球教室のサポートも行っている。

トレードマークは笑顔。子どもたちへの指導は優しく、丁寧だった
トレードマークは笑顔。子どもたちへの指導は優しく、丁寧だった

そして、毎年12月に開催される「NPB12球団ジュニアトーナメント」の福岡ソフトバンクホークスジュニアチームの運営も行っており、今年はチームのマネジャーを務めている。大会は今月27日から宮崎市で開催され、同トーナメントまではマネジャー業務を行う。「小学校6年生の子どもたちですからね。学校の先生が生徒を引率するようなものですよ」と笑っていた。

現役時代は野村監督命名「F1セブン」の一員だった

また、高波氏は現役時代に阪神、西武、楽天、オリックスの計4球団でプレーした。阪神時代の‘96年からは3年連続で70試合以上に出場。‘97年に自己最多の85試合に出場した。当時の阪神は足自慢の選手が少なく貴重な存在だった。

‘99年には野村克也監督が就任。徐々にチームの野球スタイルも変化して、‘01年には俊足の7人の虎戦士を「F1セブン」と銘打って売り出した。

高波のほかには赤星憲広、藤本敦士、沖原佳典、上坂太一郎、平下晃司、松田匡司が名を連ねていた。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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