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ソフトバンクJr.馬原“監督”、4年ぶり背番号14「自然と気持ちが入る」

田尻耕太郎スポーツライター
久々のホークスユニ姿には筆者も興奮!

「プロでなく、子どもたちだから」

やはり似合う。

ホークスの背番号14、馬原孝浩。

27日、宮崎市で「NPB12球団ジュニアトーナメント2016 supported by 日能研」が開幕した。

7年ぶり日本一を目指す福岡ソフトバンクホークスジュニアチームを率いるのは馬原監督だ。今年、6代目監督に就任。現在は医療系の国家資格取得を目指して専門学校に週6日通うハードな日々を過ごしているが、「プロ野球のコーチではなく、子どもたちを教える機会ならば」と引き受けた。

「体が動いてしまいそう」

ホークスでは長年守護神を務め、‘10年には日本人最速で通算150セーブ(267試合目)を達成するなど一時代を築いた。しかし、‘12年オフにFA獲得に伴う人的補償でバファローズへ移籍し、そのまま昨年限りで現役を引退した。

形はどうあれ、ホークスに復帰したわけだ。しかも背番号14のユニフォームを身にまとって。

「自分がプレーするわけではないのに自然と気持ちが入りますね。体が動いてしまいそう。良いことだと思います」

また、この日行われた開会式には内川聖一がサプライズゲストで登場。馬原と顔を合わせると抱き合って再会を喜んでいた。

「馬原さんのホークスのユニフォーム姿は僕も嬉しいですよ。‘11年に僕がホークスに来て、本当にかわいがってもらいましたから。馬原さんの息子になりたいくらい、優しい先輩ですよ」(内川)

馬原も「もう少しゆっくり話が出来ればよかったけどね。時間がなくてあごタッチも出来なかったし」と喜びをかみしめるように笑っていた。

巨人Jr.との練習試合に勝利

どんな采配をふるうのか、楽しみだ。
どんな采配をふるうのか、楽しみだ。

大会初日の予選リーグは、ホークスジュニアは試合が組まれなかったために、読売ジャイアンツジュニアと練習試合を行った。結果は6対3で勝利。「本番前最後の試合もみんな集中してやってくれていた。やり残したことはない。気持ちは自然と高ぶると思うので、リラックスして試合に臨めるようにしてあげたい」と翌日の本選に向けて、指揮官も気持ちを引き締めていた。

28日の大会2日目で、ホークスジュニアは広島東洋カープジュニア、北海道日本ハムファイターズジュニアと予選リーグを戦う。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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