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ソフトバンク和田にオリジナル楽曲を提供! 歌手冨永裕輔にインタビュー

田尻耕太郎スポーツライター
ヤフオクドームを訪れた際の一枚

早稲田大学の先輩後輩の間柄

参考記事:ソフトバンク和田毅、‘17年登場曲「War」に決定! 早大後輩歌手が書き下ろし(2月1日配信)

ソフトバンク和田毅投手が今季ヤフオクドームでの登場曲として使用する「War」。和田から直々に依頼を受けて、楽曲を作成したのがシンガーソングライターの冨永裕輔だ。

1月26日にデビュー10周年を迎えた冨永は福岡県北九州市出身。地元ラジオ局cross fmで「冨永裕輔のなんでもゆーすけ!」という冠番組をもっており、昨年末に和田が2年連続でゲスト出演。その後の会食の席で、登場曲の作成と使用をお互いに約束を交わしたのがきっかけだった。

2人は早稲田大学の先輩と後輩の間柄。冨永が1年生の頃、和田は4年生で早大のエースとして神宮を舞台に大活躍していた。

「大学時代はもちろん、ホークス、メジャーでもずっと応援してきた先輩です。光栄という言葉以外にありません」

ただ、一つクリアしなければならない壁があった。

ホークス戦では過去3度、国家独唱を務めたこともある。
ホークス戦では過去3度、国家独唱を務めたこともある。

アドレナリンが出る力強い歌、は初挑戦だった

和田が希望したのは当然ながら登場曲として「アドレナリンが出るような」力強い歌だった。冨永にとってハイビートロックソングを手掛けるのは初の挑戦だった。

「和田さんがグラウンドに登場して、マウンドで投げる姿、そしてチームメイトがバックを守り、ヤフオクドームのファンが一体で応援する姿をイメージして紡ぎました」

年末年始も制作に没頭。和田が熱い気持ちで投げられるよう、冨永自身も魂を込めて書き下ろした。

依頼を受けてちょうど2か月後の1月21日、完成版を和田へ届けた。結果は一発OK。「すごく感動した、本当に」という言葉に目の奥が熱くなるほど心が震えた。

2月1日、タイトル「War」が正式発表された。

歌詞に込められたエピソード

「歌詞の中にも和田さんにちなんだフレーズや、球場が浮かぶフレーズがあります。サビに向けて盛り上がっていくBメロの箇所です。

高く手を掲げ 歓声の中で

踏み出す舞台はDiamond

You just watch me!

これは和田投手のマウンドでの姿をイメージしているのと、“まあ見てな”“俺について来い”というチームメイトやファンを勝利に導く和田さんのメッセージを描いています。

それとともに、“watch me”の部分は和田さんの愛称である“ワッチ”にかけています。ここはファンの皆さんの声をひとつにして“ワッチ”と呼んでほしいですね」

さらに言葉を継ぐ。

言葉よりも絆を信じて 走り続けた道は広がって Find a way

和田さんが福島の球児を支援されて、バスをプレゼントされて絆とサインを書き入れましたよね。和田さんの努力により、和田さん自身の道が広がっていった姿とともに、和田さんの活躍に力をもらいたくさんの人達の道も広がっていった、その両方のイメージから紡いだ歌詞です」

2月4日、自身番組内で初オンエア

熱い思いも深いこだわりも精一杯に込められた「War」は、今春シーズン開幕前にもリリースされる予定で、2月4日(土)にオンエアの「冨永裕輔のなんでもゆーすけ!」で初オンエアされることになっている。

また、和田も2月1日の夜に自身のフェイスブックを更新し、「今日、今年の自分の登場曲のタイトル『War』が発表されました!冨永君に作っていただいた曲で、日本一奪還できるように頑張ります!」とコメントを寄せた。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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