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155キロ出た! 石川柊太、ソフトバンクにまた育成枠出身の新星現る

田尻耕太郎スポーツライター
評価は急上昇中、ソフトバンク石川

昨年までの最速は153キロ

155キロだ。自己最速を更新だ。

ソフトバンクの石川柊太がとてつもない剛速球を披露した。

28日、「球春みやざきベースボールゲームズ」の楽天戦(宮崎アイビー)に中継ぎで登板。打者・北川の4球目に155キロをマークした。

決してフロックではない。登板直後の1球目にいきなり154キロを計測した。昨年までの最速は153キロだった。

「自分の中ではブルペンの状態は決して良くなかった。キャンプの疲れもあるし。だけど、数字として結果も出た(2回、打者6人完全)。それは自信になりました」

一軍実績はゼロ。中継ぎで開幕狙う!

石川は‘13年育成ドラフト1位で創価大学から入団。昨年7月に支配下登録枠入りを果たして一軍登録もされたが、登板はなかった。

「自分のボールでバッターがどんな反応をするのかが楽しみだった。差し込めたところもあった」

ちなみに155キロは、27日に守護神のサファテが計測したのと同じだ。

当面は中継ぎを軸に開幕一軍入りを狙いに行く。WBCベネズエラ代表のスアレスや森唯斗、五十嵐亮太ら実績十分の名前が並ぶが、今春のキャンプで評価は急上昇中。「田中正義の先輩」としか認識されなかった右腕は、今や「第2の千賀」と呼ばれるようになった。

成り上がりのプロ野球人生が、今年はついに本格スタートする。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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