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開幕決定、和田毅の心意気。前哨ロッテ戦登板でも“出し惜しみ”無し!

田尻耕太郎スポーツライター
ロッテ角中に対して投球するソフトバンク和田

新カーブも隠さず試投

貫禄たっぷりに見えた。

ソフトバンクの開幕投手に決定している和田毅が、2日のロッテ戦(宮崎アイビー)で登板した。3月31日の開幕戦で対峙する相手に対し、どのようなピッチングを見せるのか注目が集まる中、今春のキャンプで試した新しい軌道のカーブも5球ほど投じるなど、手の内を隠すどころか堂々と正面からぶつかってみせた。

「お互いまだベストの状態ではないし、打たれた抑えたという問題ではない。対戦したことのない外国人バッターと対戦できればと思っていたら、2人(パラデス、ダフィー)とも出てくれた。相手も僕の球筋が見られて良かったかもしれないけど、僕も知らない相手にいきなり公式戦で投げるのはイヤ。なのでよかったと思います」

新助っ人に一発食らうも笑い飛ばす

先発して予定の2回を投げて、そのうちの一人のダフィーに一発を浴びて1失点を喫した。だが、「この時期なので、特に失投などではない。内角に投げた。なるほどという感じですね。2人とも大振りはしない印象でした」と笑みも浮かべながら振り返った。

開幕戦に向けては「ファンの皆さんに『今年のホークスはやるな』『去年の悔しさを晴らしてくれるな』と思ってもらえるピッチングをしたいし、チームメイトを鼓舞できるようなピッチングをしたい」と意気込んでいる。過去3度の開幕投手は2勝0敗で、‘09年には完封勝利も収めている。プロ15年目のベテラン左腕は来たるべき日に向けてさらに状態を上げていくはずだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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