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ソフトバンク2軍、17日の開幕投手は山田大樹! 投球フォーム変更が速球派転身の布石に?

田尻耕太郎スポーツライター
今季はワインドアップ投法で!

「人生初」の開幕投手

ウエスタン・リーグは明日17日に開幕する。

リーグ記録を更新する6連覇に挑むソフトバンクは、開業2年目のファーム本拠地タマスタ筑後で阪神との開幕戦に臨む。

16日は同スタジアムで練習を行い、水上善雄2軍監督は開幕投手に山田大樹を起用することを明かした。

山田は今季11年目。昨季一軍では4試合に登板して1勝1敗。二軍のウエスタン・リーグでは21試合に登板して9勝1敗、防御率1.49と好投し、最多勝と最優秀防御率、最高勝率(.900)のリーグ投手三冠に輝いた。

投球フォーム変更などでスピードが戻るか

開幕前日は投内連係などの練習を行った
開幕前日は投内連係などの練習を行った

今季に向けては一念発起し、昨年の秋季キャンプからフォーム改造に着手。走者なしでもセットポジションで投げていたが、振りかぶって投げるワインドアップ投法へと変えた。指導した佐藤義則一軍投手コーチ(チーフ)は「背が高い(189cm)し、振りかぶって一度腕が上がれば、バッターの目線も上げることが出来る。これは武器になる」と利点を説明する。

また、今春のキャンプでは体の右半身に意識を置いた投法にもチャレンジ。投球フォームのバランスが良くなってきた分、球速が出てきた。昨年までは130キロ台だった直球が、教育リーグで143キロをマークしている。かつては最速152キロを誇った左腕だ。投球フォームと体の使い方を見直したことで、スピードが徐々に戻ってきている感がある。

「投げているボールはいい感じです」と山田も一定の手応えを感じているようだった。

「開幕投手ですね。人生初ですよ。がんばります」

春季キャンプ最終日にB組行きとなったが、2017年の勝負はまだこれからだ。その悔しさも糧とする。左腕不足のソフトバンク投手陣にあって、2軍とはいえ開幕マウンドは、絶好のアピール機会となる。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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