イエメン、ベトナム、アフガニスタン
3月末にサウジアラビアなどの空軍がイエメンに対する爆撃を開始した。その引き金はホーシー派の急激な勢力の拡大である。既に昨年の9月には武力でホーシー派が首都サナアを制圧していた。そのホーシー派の部隊が、今年1月にはハーディー大統領の官邸や自宅に入った。そして同大統領は南部の都市アデンに逃亡した。次にホーシー派は部隊を南下させて第三の都市タイズを支配下に収めた。ホーシー派の部隊は、さらに南下して第二の都市アデンを目指した。こここそが、ハーディー大統領が逃れたイエメン南岸の港湾都市アデンである。同大統領の支持基盤の都市である。しかし、ホーシー派の同市内への突入を受けてハーディー大統領は外国へと亡命した。この段階で、冒頭に述べたサウジアラビア空軍などの爆撃が開始された。
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