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テロとベルギー/制度的欠陥

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

「やっぱり感」をベルギーのテロに覚えた。予想通りに起こったからだ。23月2日のベルギーの首都ブリュッセルでのテロの報道に触れて、「やはり」という反応がわきあがってくるのを抑えられなかった。というのは、昨年11月のパリでのテロを引き起こしたグループの一人とされるサラー・アブデスラムが3月18日にブリュッセルで拘束されたからだ。この人物が口を割れば、警察の手が残存しているテロ・グループに及ぶだろう。となれば、その前に先手を打ってテロを仕掛けてくると推測されたからだ。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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