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<ガンバ大阪U-23>藤枝MYFCから今季初の完封勝利!

高村美砂フリーランス・スポーツライター

ここ3試合白星のないガンバ大阪U-23はホームに、元G大阪アカデミー出身の大石篤人監督が率いる藤枝MYFCを迎える。前半から個の運動量も多く、連動した攻撃を示したG大阪は4分にFW小川直穀が今季初ゴールとなる先制点を叩き込むと、40分にも再びFW小川の豪快なシュートが決まり2−0と突き放す。後半はやや連動を欠いたことから、前半ほどの勢いは感じられなかったものの、相手に決定的なシーンを殆ど作らせることなく2-0で試合終了。今季初となる完封勝利を飾った。試合後のガンバ大阪U-23實好礼忠監督、選手のコメントをお届けする。

●實好礼忠U-23監督

ACLに若い選手が何人か帯同して、出場した選手、サブの選手がいて。帰って来て、チーム編成をする上ではまたリセットされて、U-23チームとしてプレーする、と。その悔しさがあっての今日の試合でしたが、その悔しさを個で表現する選手たちが多く、グループのところでの動きはなかなか少なかったですが、個の我の強さや、若々しさ、というのはうまくみえて、そこが得点にも繋がりましたし、ある程度、悔しさから勝利というところを、出せたと思います。

ー今季初の完封勝利となりました。守備についての評価をお聞かせください。

守備のハードワークというところはできているんですが、まだまだ長く走るとか、走って帰るとか、さぼらずに守備にいくとか。切り替えを早く守備にいこうというところはすごく意識高くできてはいるんですが、そこからの守備の質、いいポジショニングがまだとれていない。そこは追究しないとトップに絡めない大きなポイントなので。今日はその辺もある程度、意識させて戦えての無失点だったので、次に更にディフェンス意識を高くできるんではないでしょうか。

ー今日市丸選手をキャプテンにした意図は?

今日の市丸のキャプテンは、ただ単にあいつが誕生日だった、と。あいつに任せるぞ、引っ張っていってくれという思いで託したというよりは誕生日だから…あいつからも「僕、のりさん、誕生日なんですよね」ってアプローチがあったので、それだけです(笑)。

●DF野田裕喜

(初の完封勝利でした)そうですね。ずっとゼロを狙っていたので、自分のミスもあったんですが、ゼロでおさせられたのは次に向けてまた一歩進んだのかなと。(そこまで危ないシーンは作られなかったですね)そうですね。ただ自分のパスミスをとられて、危なかったシーンもあって、高いレベルだったらやられてるなっていうシーンだったので、そこの課題は反省しなければいけない。(完封というところで意識したところは?)今日は前からハメていくというので、前半は律がよく走ってくれて自分たちもやりやすくなったけど、後半は意思統一ができていないというか、バラバラになってしまった感があったので、そこはピッチの中で話して改善できるっ武運だと感じたのでもっと個人個人が会話をして、というのは必要だと感じました。(これから暑さもある。J3リーグはデイゲームで行われることも多いだけに、暑さとの戦いもありますね?)そうですね。そういう戦いも乗り越えていかなければいけないと思うので、今日の完封勝利を続けていけるように準備していきたい。

●FW小川直穀

(1点目、あそこに入っていけたことが得点に繋がりました)そうですね。本当に走り込んで、ボールこい! と思ったら律からいいボールがきたので、当てるだけでした。コースもあそこしかなかったのでうまく流し込めました。(2点目は建哉が外からオーバーラップしてきた。彼に出すという選択肢も考えながらシュートを狙ったのでしょうか)建哉くんが呼んでくれたことで、それで一瞬DFが食いついたので、時間ができて、コースがみえたので思い切ってふろうかなと思ったら結果、いいところに決められた。(ハットトリックも狙っていた?)いや…いけたというのもあったし、シュートも何本か打ってビッグチャンスもあったので、そういところを決め切らないとまだまだだなと思います。

●MF堂安律

(スタートは2トップ。試合中にポジションをかえることもあるのは、相手の対応を見ながら変えているんですか?)そうですね。直穀くんと、フタさんとも…僕はトップ下だったんですけど、2列目はああやって流動的にやろうという話はしていたので、後半はあまりうまくはまらなかったけど、前半は1点目は直穀くんが中に入ってきて、自分もうまくゴールに絡めてと、前半はある程度、意図した攻撃ができたと思います。(ミドルレンジから狙うシーンも多かったですね。やっぱりゴールが欲しかった?)そうですね。シュートを今日5本打ったんですが、1本も入らなかったので。シュート数を打つことそのものが自分の課題なのでそれはよかったのですが、精度はもっと高めていかないといけないと感じました。(チームとしての連動、攻撃の形も出始めましたね)そうですね。でも後半は一人一人時間の使い方があまりうまくなかったというか、それが個のアピールなのかわからないですけど、すこしチームが勝つためのプレーじゃなかったのかなというのは正直あったし、そこは試合をするごとにやっていかないといけない課題だと思います。(メルボルンにいったことで意識的な変化はありましたか?)特にかわることはなかったし、また新潟にいけなかった、という悔しい思いもしたので…もうちょっとかなと思います。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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